新潟市の夏季大型イベント、令和2年度の新潟まつりが中止。新型コロナの影響



新潟まつり実行委員会は23日、新潟市内で記者会見を開き、令和2年度の新潟まつりの中止を発表した。新潟まつりは昭和30年にスタートし、新潟地震が発生した昭和39年とその翌年に2回中止となって以来で、今回が3度目の中止となる。

新潟商工会議所会頭で、新潟まつり実行委員会の福田勝之実行委員長は、新型コロナ感染拡大を受け、政府が16日に緊急事態宣言を全国に拡大した点に触れたうえで、「例年ならば準備を進めている時期だが、実行委員会で慎重に検討を重ねた結果、市民の皆さまの安全や感染拡大防止を第一に考え、中止せざるを得ないとの決定に至った。一日も早い新型コロナウイルス感染症の収束を願うとともに、来年こそは、新潟まつりを盛大に開催したい」と説明した。

福田勝之新潟まつり実行委員長(新潟商工会議所会頭)

福田実行委員長は中止の理由として、長岡花火や東北三大祭りなど全国各地で夏季の大規模イベントが中止となったものの、緊急事態宣言が全国に拡大されるまでは開催に向けた機運もあったとしたうえで、民謡流しでは市民の距離が近く2メートル離れて踊ることが非常に困難であること、さらには県外からも多くの観光客が訪れるといった新潟まつりの特性を考慮したことなどを挙げた。市内の企業としても、自粛を呼びかける中で、従業員に対してまつりへの参加呼びかけが困難といった事情もあるようだ。

本来、今年の新潟まつりは初の来場者100万人突破を目指し、東京五輪と重ならないよう8月下旬に開催予定で、初めて訪れた観光客でもまつりに加われる、今まで以上の参加型イベントとして検討されていた。実行委員会としても、今回の中止の決定はまさに、市民の安全と感染拡大防止を第一に考えた苦渋の決断と言える。

ただ、本市最大のイベントの中止に伴う観光・宿泊・飲食業界へのさらなる経済的な打撃は不可避であり、3密を避ける形での代替イベントを実行委員会で検討しているものの、様々なイベントが中止される中での開催となると、どうしても人が集まりすぎる関係上、開催はなかなか見通せないようだ。

新潟まつり協賛会長の中原八一新潟市長

また、新潟まつり協賛会会長で、新潟市の中原八一市長は、「中止という結果について、新潟まつりの開催を心から楽しみにしていた市民の皆さまに残念な思いを抱かせてしまったことを、私としても残念に思っている。ただ、新型コロナウイルス感染症の収束のためには、市民一人一人の協力が必要。これから迎える大型連休では、不要不急の外出を自粛するとともに、3つの密を避けていただきたい。私も福田会頭と思いは同じであり、来年こそはいつも以上に盛大な祭りを開催できると信じている」と思いを語った。

新潟まつりは、住吉祭や商工祭、川開き、開港記念祭という歴史ある4つの祭りが1つとなり、昭和30年に第1回がスタートした。新潟市の夏の風物詩とも言える大型イベントで、毎年8月上旬の金、土、日曜日と3日間にわたって行われており、新潟市民のみならず県外からも多くの人が来場し、昨年には約91万人の人が訪れたという。

 



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