新潟市で新たに2名の新型コロナの感染、1名の再陽性を確認。市が発表

野島晶子保健衛生部長

新潟市は24日、市内47、48例目(県内63、64例目)の新型コロナウイルス感染症患者が確認されたほか、市内21例目患者の再陽性が確認されたとして、説明会を開いた。

市内47例目の新型コロナウイルス感染症患者は北区在住の70代無職の男性(国籍/日本)。渡航歴や最近の県外との往来はなし。詳細な行動歴や濃厚接触者は現在調査中。経過としては、17日から37度台の発熱があり、22日に帰国者・接触者センターに相談、23日にPCR検査を行い、24日に陽性が判明した。

市内48例目の新型コロナウイルス感染症患者は、17日に判明した市内39例目患者の濃厚接触者で、秋葉区在住の30歳代会社員の女性(国籍/日本)。渡航歴や最近の県外との往来はなし。詳細な行動歴や濃厚接触者は現在調査中。16日に37度台の発熱があり、17日以降は平熱に戻ったが、20日に嗅覚がなくなってきたことなどを受け、23日にPCR検査を行い、24日に陽性が判明した。

このほか、3月18日に確認された市内21例目の新型コロナウイルス感染症患者(東区、20歳代、医療機関職員の男性)の再陽性が確認された。この患者は3月16日に市内16例目患者である母親の感染が判明、この後にPCR検査を行い、同18日に陽性が判明して入院した。

市内21例目患者には、ほぼ症状がみられなかったものの、退院に向けたPCR検査を行う中で複数回にわたり、陰性と陽性が繰り返し出る状況が続き、入院から29・30日目に2度続いて陰性となって退院に至った。退院に際しては病院側から健康観察等の指導を行い、この健康観察を行う中で、退院から13日後に微熱(37・1℃)が出て、帰国者・接触者相談センターに相談が寄せられ、退院から15日後にPCR検査を実施、24日に再陽性が判明した。退院後、この患者は母親と同居しながら健康観察を行っており、この母親についても症状の有無など確認を行っていくという。

新潟市によれば、20~30代の患者の中に、退院に向けたPCR検査を実施して陰性と陽性を繰り返すケースが多くみられるとした。この状況は入院後から平均して25日前後続いており、ウイルスを排出している期間が思いのほか長いことがわかっているという。再陽性が確認されたことについて、県外や国外でも退院後に再陽性が確認された事例に触れつつ、「退院後も4週間は健康観察を徹底しないといけないと再認識した」との見方を示した。また、高齢の患者にも少数ながら類似の事例がみられるという。

新潟市によれば、再陽性については「再燃」と「再感染」という2つの捉え方があるという。「再燃」は一旦ウイルス量が少なくなったものの、体調の変化などでウイルス量が再度増加し陽性が判明するケースで、「再感染」は一旦抗体ができてウイルスが完全に体内からなくなった後、改めて感染するケースだ。新潟市としては、市内21例目患者について、若い世代が陰性・陽性の検査結果を繰り返すケースが多いことから、「再燃」に当てはまるのではないかとの見方を示した。

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