ダイニチ工業(新潟市南区)が2020年3月期決算を公表


ダイニチ工業 外観

暖房機器国内大手のダイニチ工業株式会社(新潟市南区)が、2020年3月期の決算短信(非連結)を発表。売上高は188億2,600万円(対前年比▲1.0%)、営業利益は1億8,000万円(同▲67.9%)、経常利益は2億2,200万円(同▲64.1%)、当期純利益が1億1,600万円(同▲70.0%)。2期連続の減収減益となった。

減収の最大の要因は、同社の売上で最も多くを占める、暖房機器製品の売上減。石油暖房機器、電気暖房機器、ガスファンヒーター(受託製造)の3つの製品群がある中で、同社としての主力商品である石油暖房機器の売上が、12月中旬以降の暖冬の影響を大きく受けて減少。暖房機器全体の売上高は、前期比▲10.1%減の130億5,500万円。

一方、同社の事業多角化と共に製品群、売上高が増えている環境機器製品は好調であった。
インフルエンザの流行の影響を受けやすい加湿器の売上は、2019年12月頃まで好調に推移。1月以降は例年に比べて流行しなかったために落ち込んだものの、通常は加湿器の販売が止まる2月後半より、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて例年以上の売上が上がった。また一方では、2019年10月より「燃料電池ユニット(貯蔵タンク内蔵)」の受託製造を開始。こうした結果、環境機器の売上高は前期比+40.6%の46億5,800万円となった。

燃料電池ユニット、2019年10月に受託製造開始

その他の売上は、前期比▲4.8%の11億1,200万円。これは、金型や製造受託に関する試作品などの販売減が響いた。

財政状態については、総資産が275億2,700万円(前期比▲6億5,000万円)、純資産が231億7,700万円(同▲2億3,900万円)。結果、自己資本比率が84.2%。トピックとしては、2019年6月に、総投資額19億9,500万円の和泉物流センター(新潟市南区)が稼働。これが主な理由で、固定資産が+5億8,200万円に。一方では売上減少を主な要因として、製品在庫が前期比+15億9,900万円と積み上がり、現金及び預金が▲22億3,000万円と減少した。

決算を受けての配当金は、1株22円00銭、総額3億5,600万円の、前期と同額となる予定。またこれを決定する定時株主総会は、6月25日を予定している。

また2021年3月期の業績予想について同社は、現段階で新型コロナウイルスの感染拡大の影響を合理的に算定することが困難なため、未定とした。現時点では、今後の新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第であるものの、同社の売上が大きく動く第3四半期以降(10月以降)の見込みが立てられるようになり次第の開示になるという。

2019年の新製品発表会には、吉井久夫代表取締役(右)と畠山健介氏



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