ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)の7、8月宿泊客数は前年同期比約85%と健闘

「つなぐ、にいがた。」キャンペーンの新潟県在住者向けに新潟県への宿泊料金を割引する「ふっこう割」の効果で、7月は県内客が伸長した

株式会社ホテルロッテ・ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)はコロナ禍中の7月、8月の宿泊客数が前年同期比85%程度と健闘を見せている。これは昨年に長岡花火の団体客があり、今年は長岡花火が実施されなかったことを考慮すると、同社では個人の利用客はそれほど減少していないと見ている。

ロッテアライリゾートのウインターシーズンは2月に新型コロナウイルスが流行した北海道に行く予定だった客がロッテアライリゾートに来るという現象が起こったが、3月は感染者が国内で増え始めて、海外からの観光客が減少した。

4月8日に緊急事態宣言が出たこともあり、例年より1カ月早い4月12日にスキー場を閉め、シーズンを終了した。その後、ゴールデンウイークは外出自粛もあって客数が減少し、7月3日まで全館を休館するまでに至った。

一方、グリーンシーズンの宿泊については、「つなぐ、にいがた。」キャンペーンの新潟県在住者向けに新潟県への宿泊料金を割引する「ふっこう割」の効果で、7月は県内客が伸長した。8月は首都圏の利用客から新型コロナウイルスの影響でキャンセルが出た一方、新潟ナンバーが増えたほか、富山県、石川県などの近隣県からの観光客が多かったという。

日帰り客も前年をクリアする状況が続いている。要因としては、上越市、妙高市、糸魚川市の上越地域の小学生に対し、綱渡りなどで森の中を散策できるツリーアドベンチャーというアクティビティーを無料にしたことや、6月から8月に新潟県内や富山県でグリーンシーズンのアクティビティーを体験するテレビ番組を流したことなどが挙げられる。

9月以降は、県内の小中学生の修学旅行を受け入れる方針で、現在、宿泊、日帰りを含めて、約20校から申し入れがあるという。高級ホテルの同社が修学旅行を受け入れることは難しい面もあるが、地域との共生という意味で決断したという。

ロッテアライリゾートの中谷高士代表取締役は「冬は弊社の顧客を周辺の街に還元させてもらうが、グリーンシーズンは周辺の観光地の魅力を活用させてもらいたい。街を回遊してもらい、弊社としては複数泊を狙っていく」と話している。

日帰り客も前年をクリアする状況が続いている

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