新潟県燕市の鈴木力市長が定例会見、デジタル市役所などへ取り組む新型コロナ対策を発表


会見を行う燕市の鈴木力市長

これまでの新型コロナ対策の進捗状況を発表

新潟県燕市の鈴木力市長は31日に定例会見を行い、これまでの新型コロナウイルス対策の進歩状況や、デジタル市役所の取り組みなどを盛り込んだ感染症緊急対策第3弾「11Again(イレブンアゲイン)」などの発表した。

燕市ではこれまで独自の新型コロナウイルス感染症緊急対策として「フェニックス11」と「プラス5」を推進しているが、燕商工会議所を通じて行った調査によると、28日時点の進捗状況は、市内飲食店の経済の促進を行う「市内飲食店応援サポート補助金」の申請件数が175件だった。申請金額は1,100万3,000円、経済効果の見込みは3,334万円。

市内飲食店での出前注文に使用できるクーポン「がんばろう燕!応援クーポン」の申請件数(店からの換金申請)は90件、申請金額は549万2,000円、経済効果の見込みは1,373万円となった。

一方、市内事業者へのオンライン環境整備のための補助金「オンライン営業推進支援事業補助金」は172件の申請があり、申請金額は1億1,034万円、経済効果の見込みは1億7490万円となり、鈴木市長は、「予想以上の申し込みがあった」と話した。

また、店舗内での感染症予防設備に対する補助金「感染症予防対策設備整備補助金」は、県の補助金に上乗せする形で実施しているが、県が対象としている飲食店業者以外や製造業などからの申請が多い。申請件数は624件、申請金額は1億3846万円、経済効果の見込みは1億8,611万円。また、ウイルス除去機能付きの清浄機などの購入が多いという。

 

感染症対策の進捗とアンケート調査について

燕市は商工会議所などを通して前述の新型コロナ対策に関するアンケートを実施した。アンケートによると、卸売業や小売業、サービス業などでは7月以降新型コロナの影響が緩和されてきているものの、交通業などでは以前厳しい状況が進んでいる。また、農業者でのアンケートでは飲食業の休業から食材の仕入れが、とくに畜産関係で伸び悩んでいるという結果になった。

燕市内事業者に対する新型コロナウイルスに関するアンケート結果

燕市内の農業者へ対する新型コロナウイルスに関するアンケート結果

さらに、巻公共職業安定所管内の調査では、令和元年の求人倍率は1.4倍以上と人手不足の状況だったが、令和2年に入ると効果し始め、4月には求人倍率が1倍を下回る状態となった。

巻公共職業安定所の有効求人倍率の推移

燕市出身の大学生124人へのアンケートでは、食費を中心に生活費で支援を必要としいるとの回答があり、またオンライン授業の整備費や就職活動でも困っているとの回答があった。

 

新型コロナウイルス感染症緊急対策第3弾

こうしたアンケートや調査からの状況を見て、燕市は新たな新型コロナウイルス感染症緊急対策「11Again(イレブンアゲイン)」として11の対策を総額1億6,000万円で追加実施することを決めた。9月市議会にに議案を提出する。

具体的には、先月発表された中学3年生応援事業「フェニックス600」に加え、学生や若者へ向けては、応援物資の送付と高校時代の恩師などからのメッセージ動画の配信を行う。鈴木市長は「経済的にも精神的にも苦しい状況がつづく学生を支援したい」と話す。

また市内循環バス「スワロー号」「やひこ号」を運営する交通事業者への支援金や、タクシー・運転代行用消費喚起クーポンの配布を行う。支援金は昨年と比較して売上が減少した業務ごとに上限50万円が支払われる。クーポンは、燕市の全世帯へ対し、1乗車につき1枚使用できる500円クーポン(4枚綴り)が配布される。さらに、外出自粛などの影響で負担が増加した廃棄物収集運搬業者と西蒲原地区休日夜間急患センターへの支援事業も行う。

一方、経済活動再開と利用促進を支援するものとしては、市内企業が海外ECサイトでの出店や海外バイヤーとの商談を行うオンライン商談会を三条市と連携して燕三条地場産業振興センターで行う計画であるという。

農業者への支援に対しては、「つばめ“食べて”応援キャンペーン」と題して、燕市の農家が生産した農産品に応募用シールを付加し、集めて応募することで「飛燕米」や「うんめ豚」といった燕市の農産品やエコバックが当たるキャンペーンを行う。

さらにアフターコロナ・ウィズコロナを見据えた追加事業として、デジタル市役所に向けた取り組みも行う。これは、市民課窓口のオンライン予約による待ち時間短縮と人との接触機会の軽減など、感染症対策をとりながら市役所が使用できることを目的としている。窓口の順番待ちの解消以外にも、オンラインでの相談窓口の設置や、電子図書サービスの導入を検討しているという。

こうした取り組みは、「フェニックス11」「プラス5」の事業として総額10億8,000万円の規模で行う予定。財源に関しては、地方創生臨時交付金に加え、市内事業所からの寄付金、さらに「自治体クラウドファンディング型ふるさと燕応援寄付金」などで賄わうという。

 

イベント開催の発表

燕市内各地でのイベント開催の発表も行った。

燕市産業資料館では、10月1日より「玉川宣夫作品展」を開催する。燕市在住の金工作家 玉川宣夫氏の人間国宝認定10周年を記念した企画展で、燕市民は入館無料となる。さらに、10月1日、10日、11月1日、15日の各13時から16時の間、玉川宣夫氏が資料館に来館する。

「酒呑童子行列」については今年は新型コロナウイルス感染予防対策としてメインイベント「酒呑童子行列」の一般参加中止など規模を縮小し、9月13日、20日、27日の3回に分けて行う予定だ。

永井豪氏書き下ろしの「酒呑童子行列Tシャツ」



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