新潟県胎内市がワークーションを本格的に開始、コワーキングスペースやグランピング施設を整備

胎内平

コワーキングスペースやグランピング拠点を整備

新潟県胎内市で、観光地やリゾート地でリモートワークで働きながら休暇をとる「ワークーション」の取り組みが加速している。株式会社胎内リゾート(※)は、運営するロイヤル胎内パークホテル奥胎内ヒュッテ内に、コワーキングスペースと、グランピング(シャワーなどアメニティーを備えたキャンプのスタイル)の拠点を開設するとともに、トレッキングや収穫体験プランなどと組み合わせたプランの提供を、企業研修やワーケーションでの利用を視野に10月中旬からスタートする。

また、ロイヤル胎内パークホテル内に電動自転車を設置・レンタルし、今月5日にオープンしたマウンテンバイクの走行コース「胎内MTBパーク」や、観光施設めぐりなどに使ってもらうプランも始める。

さらに株式会社スノーピーク(新潟県三条市)からハイスペックなキャンプ設備を提供してもらい、貸し出しも始めるという。ホテルから車で1時間ほどのところにある新潟市内の企業などの利用を見込んでいる。

(※)ロイヤル胎内パークホテル、リゾートホテル「奥胎内ヒュッテ」、胎内スキー場、フィッシングパーク、ボート場などの胎内エリアの観光施設の指定管理者である。

 

ワーケーションを本格化

ロイヤル胎内パークホテル

ロイヤル胎内パークホテルでは、コワーキングスペースとともにグランピング施設を常設設置し、企業の研修プラン向けなどに貸し出す。グランピング施設は企業向けの利用がない場合、一般向けに貸し出す。奥胎内ヒュッテでは、コワーキングスペースを開設するともに(常設はせずに)グランピング設備の貸し出しを行う。奥胎内ヒュッテは携帯電話の電波が届かないが、これを“逆手”にとって、研修に集中したい一般企業などのニーズを掘り起こす。

また、「マコモダケ収穫体験」、「まち歩き」、「トレッキング」など複数ある観光プランを組み合わせ、ワーケーションの特色を前面に打ち出した研修プランにすることもできる。プランの中身については、企業のニーズに合わせて作っていく。

なおGo Toトラベル事業をすることで割安で利用することができる。

マコモ収穫

一方、ロイヤル胎内パークホテルではすでにホテル内に一角を一般向けにキャンプスペース(テントなどのキャンプ設備持ち込みのみ、1泊2,000円)として提供しているが、これに加え、スノーピークからハイスペックなキャンプ設備を提供してもらい、貸出も始める。なお宿泊施設の温泉なども利用も可能という。

ホテル敷地内のキャンプスペース

 

電動自転車のレンタルを開始

今月5日、ロイヤル胎内パークホテルのほど近くに、翻訳家でトレイル・トロッター代表の小見英之氏をはじめとするボランティスタッフと、自転車店「自転車の駅サガミ」を運営する佐上商会(新潟市東区)が中心となり整備を進めてきた「胎内MTBパーク」がオープンした。

胎内MTBパーク

これに合わせ、ロイヤル胎内パークホテルでは、これまでの自転車に加え、電動自転車の設置・レンタルも始める。自転車は、佐上商会が取り扱いをはじめたイタリアの老舗メーカーbenelliのアシストMTBや、胎内MTBパークの整備を担ったボランティア(MTB愛好家)が個人で所有する電動自転車などを設置する。ボランティアスタッたちはレンタル料の一部をホテル側から受け取り、胎内MTBパークの維持活動資金に充てるという。

なおロイヤル胎内パークホテルでは「電動自転車のレンタルと日帰り入浴セットプラン」、「電動自転車とキャンプ宿泊のセットプラン」など様々なプランも始める予定だ。

胎内MTBパークを整備したボランティアスタッフと、パークの利用者たち

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