シーキューブ(新潟市中央区)が「3Dプリントステーション」に、高性能3Dプリンター2機種を導入

3Dプリントステーション、12機の3Dプリンターが並ぶ

CAD/CAMなどの販売や導入・運用支援、技術者派遣・紹介「技術者就職ナビ」の運営などを展開する株式会社シーキューブ(新潟市中央区)は、本社内にある「3Dプリントステーション」に、高性能3Dプリンター「FUNMATシリーズ」2機種を導入した金属品代替として自動車や航空、医療業界などで使用されているスーパーエンプラ(150度以上の耐熱性、耐燃性などがある)を材料に使えるため、より実用的な部品なども製造できるようになった。

「3Dプリントステーション」は2015年にオープン。スペース内には、新たに導入した高性能プリンターを含め12機の3Dプリンターが並び、3Dデータから樹脂の立体構造物(部品、フィギュアなど)を製作するサービスを提供している。「これまでに長岡や燕三条に多い当社の取引先が部品や商品の製造に利用されています。また展示会用の模型、家電試作品、学生の卒業制作などの制作で利用されたこともあります」(同社)。

利用料金は1,000円/hから(光造形のプリンターは1,500円から)となっている。利用の流れは、問い合わせ、データ送信、見積もり確認、プリント、商品配送となっている。なお詳細については同社サイトから確認できる。

坐像写真(素材にPLA(約5,000円/kg)を使用し、約20時間で制作できる)

PEEKで作った制作品(素材にPEEK(約5万円/kg)を使用し、制作に約6時間かかる)

一方、このほど新たに導入したINTAMSYS社の「FUNMATシリーズ」2機種は、先述の通り、金属品代替として自動車や航空、医療業界などで使用されているスーパーエンプラを材料に使うことができるため、より実用的な部品なども製造できる。

また、導入した2機種のうち1機は、ノズルが2つあり、スーパーエンプラと水溶性素材(サポート材)をそれぞれ射出する。造形物が複雑な形状で空間などがある場合は、その隙間をサポート材で固めながら、安定させた状態で造形物を製造できる(完成後に水溶性素材を溶かす、下の写真参照)。料金は既存プリンターと同じという。

「FUNMATシリーズ」(両機種ともスーパーエンプラ、ABS、PC、PAの素材に対応している。なお写真左の機種は最大プリントエリア305×305×406mm)

なお3Dプリントステーションに設置している3Dプリンターは販売も行なっているそうだ。

同社は2000年1月の設立。CAD/CAM/CAEなどの販売や技術サポート、技術者派遣・紹介「技術者就職ナビ」の運営、インターネットCAD専門店「CAD百貨」の運営、BIM/CIMの販売、3Dプリントステーションの運営、IoTを活用した設備稼働監視サービス、小型風力発電、省エネシステムの提供などを行なっている。売上高は12億8,411万円(2019年12月期)。

光造形プリンター写真

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