佐藤食品工業(新潟市)が聖籠町東港に新しい米飯工場を建設中

新たに「オープンファクトリー」機能も併設

切り餅「サトウの切り餅」や包装米飯「サトウのごはん」で知られる佐藤食品工業株式会社(新潟市)は昨年10月、聖籠町にある東港工場のほど近くに、新しい米飯工場「東港 5 丁目工場(仮称)」を建設し、2019年春に稼働させることを発表した。来春の完成をめざし現在建設が進んでいる。新工場が稼働すれば、東港における同社生産拠点の包装米飯の生産量は、既存設備(10万食または11万5000食)とあわせて国内最大規模(日産最大20万食)になるという。また同社全体の包装米飯の生産能力も、現在の日産83万食から103万食へと大幅に伸長する。

同社は、1988年に世界ではじめて無菌化包装米飯「サトウのごはん」を世に送り出した。その後、売上高も右肩上がりで推移しており、2019年には、市場の需要が当社の供給量を上回ることが見込まれるという(表参照)。そこで生産体制の強化のため、新工場の建設を決めた。現在の東港工場における見学者が年間2000人を超えている状況を踏まえ、新工場には、新たに「オープンファクトリー」機能も併設する。

(※」なお当初は、料理をしない比率が高そうな一人暮らしをターゲットにしていたが、コンビニや外食、中食(弁当など)という“ライバル”が多数ある中では売れなかったらしい。そこで戦略を見直し、ターゲットを共働き世帯に変えた結果、「仕事が忙しく、料理時間を減らしたいが、まるっきりスーパーで買ってくるのも避けたい」という主婦から「ご飯を炊く時間が減るので料理をきちんとしても全体の料理の時間は減る」と支持を得たようだ)

一方、昨年10月に、新工場には約40億円を投資し、安全性の向上、エネルギー効率化による環境負荷の軽減、環境・生産環境の向上などを実現すると発表していたが、それに加え、今月10日に、工場棟面積の増大、省人化を推進した各施設の設計・ 仕様変更により、投資計画を10億円増額し約50億円とすると発表している。

建設の進む新工場(12月31日撮影)

東港工場

 

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