連載② 新潟市の観光 観光施設編 「新潟市マンガ・アニメ情報館」


世界中を魅了する日本の文化の一つに「マンガ・アニメ」が挙げられる。2021年1月に一般社団法人日本動画協会が公表した「アニメ産業レポート2020」によると、アニメ市場は10年連続で続伸を続けており、2019年のアニメ産業市場は前年比115.1%の2.5兆円にのぼった。

今後も成長が期待されるアニメ産業だが、こうした成長の背景には“アニメ文化の醸成”に寄与する文化施設の存在も大きいのではないだろうか。実は国内でも屈指の規模を誇るアニメ文化発進基地が新潟市にある。2013年5月に万代シテイビルボードプレイス2の一階に開設した「新潟市マンガ・アニメ情報館」だ。

 

マンガ・アニメは日本が世界に誇る偉大な文化

新潟市が2012年に計画した「マンガ・アニメを活用したまちづくり構想」に基づき、マンガ・アニメ文化を次世代に継承することを目的に開設した「新潟市マンガ・アニメ情報館」。年間の入館者数は、新潟市古町地区にある「新潟市マンガの家」と併せ、年間約14万人の来館者が訪れるという。

マンガ・アニメ情報館とマンガの家の統括館長を務める小池利春氏は真っ先に、「日本のマンガ・アニメは世界に通用する日本の強みである」と話す。実際に小池氏は海外視察なども行っているが、そうした中で海外でのマンガ・アニメ文化が生活に深く浸透している事実を垣間見た。

小池氏が視察でフランスに行った際、日本の漫画作品の新刊が発売された翌日には、その新刊の翻訳版が海外の書店に並んでいたという出来事があった。この光景を目にした小池氏は、「海外でも日本のアニメ・マンガ文化は日常的な文化として受け入れられており、作品に関する情報の質や速さも、日本と海外では大差ない事に驚いた」と話す。

実際に新型感染症が流行する以前までの「新潟市マンガ・アニメ情報館」は海外からの観光客も多く、「本施設に来館するために新潟に訪れる外国人も少なくなかった」と小池氏は言う。

 

「新潟市マンガ・アニメ情報館」を美術観光文化施設に

「新潟市マンガ・アニメ情報館」ではコアな作品展が多く、また、そのファン層に向けた情報発信を主として行っていた為、来館客が大人のファン層に偏る傾向にあった。しかし昨年度は、「まんがタイムきらら展」や「鬼滅の刃展」など幅広い世代に愛される作品展を実施し、従来までとは違った雰囲気が館内に流れた。

こうした背景を受け小池氏は、「本施設をアニメ好きの聖地としてだけでなく、いわゆる“一般的な美術館”よりもっと気軽に立ち寄れる文化展示施設として受け入れられるような場所にしたいと考えた。マンガ・アニメをより幅広い市民に受け入れられるジャンルにまで落とし込めれば」と語る。

今後の方針として、「コアなマンガ・アニメファンが好む作品や作家の展覧会と同時に、幅広く市民に受け入れられるジャンルなども取り上げたい」と小池氏は話す。

展覧会を行うマンガ・アニメ専門の文化施設は増えてきているが『新潟市マンガ・アニメ情報館』は東京、大阪に次いでの巡回開催地になることが多く、全国からの注目も上がっている。全国から新潟に足を運んでもらうための観光拠点としての役割も大きい。

最後に小池氏は、「本施設は、期間でテーマや作品の入れ替えを行いながら、年中何かしらの展示会やイベントを実施しています。一番気軽に立ち寄れる文化施設という感覚で是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか」と呼びかけた。



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