【新潟県警×VTuber】越後屋ときなさんがノードラッグ大使に就任、全国初のVTuberによる薬物乱用防止教室を開催【動画あり】

新潟県警察国際・薬物銃器対策課と県警生活安全部は7月20日新潟第一中学校で、若年層に対する薬物乱用防止対策として、バーチャルYouTuberの越後屋ときなさんを新潟県警察ノードラッグ大使に任命し、委嘱式を執り行った。

ノードラッグ大使に任命された越後屋ときなさんは特別天然記念物・朱鷺のVTuberとして2020年にデビュー。20代を中心に幅広い年齢の視聴者から愛されている。YouTubeなどのプラットフォームで行われる生ライブ配信では、軽快なトークで新潟県のご当地トークで視聴者を楽しませている。また、歌唱力を活かし「歌ってみた」などの動画投稿も人気を博している。

YouTubeのチャンネル登録者数は、2023年7月20日現在で約5万2,000人。

ノードラッグ大使に就任した特別天然記念物・朱鷺のVTuberの越後屋ときなさん

リアルな世界からバーチャル空間に委嘱状が手渡された

新潟県警から委嘱状を受け取った越後屋ときなさんは、「(薬物について)色々と学ばせて頂き、新潟県でも身近にある危険なこととして認識する必要があると分かりました。実際に、自分は友達や先輩に誘われたら、どう断ったらいいのか、それを事前に想定して、絶対に断るという意思を持つことの大切さを若い世代の皆さんに伝えていきたい」と意気込みを語った。

委嘱式後、ノードラッグ大使に就任した越後屋ときなさんは、新潟県警と協力し、新潟第一中学校の生徒に対し、薬物乱用防止教室を行った。

薬物乱用防止教室では身近に潜む違法薬物の恐怖が語られ、若年層が陥る可能性のあるインターネットに潜む違法薬物の影や、友人または先輩などに薦められて断り切れずに薬物に手を染めてしまうかもしれない、という危険性などが新潟県警と越後屋ときなさんとの対話形式で語られた。

薬物乱用防止教室の様子

データに基づき解説

教室内で越後屋ときなさんは薬物乱用防止に大切な事として、「どんな人も『空気』には勝てないという事を知っておくという事が大切。やっぱり人間というのは、その場の空気や雰囲気に弱い生き物なんです。これはしょうがないことなんです。なので、空気に弱いんだということをあらかじめ知っておいて、薬物を薦められた時の予防策を立てておきましょう」と述べた。

薬物乱用防止教室終了後、参加した女子生徒に話を聞くと、「有名人が逮捕されるニュースを見て、あまり身近ではないなと思っていましたが、意外と身近にあってちゃんと気をつけなければいけないなと思いました」と話した。

越後屋ときなさんについては、「親しみやすくて、とても分かりやすかった」と印象を述べた。

越後屋ときなさんは記者からの囲み取材に対し「薬物の乱用という言葉は皆さん、ニュースではご覧になったことがあると思うんですけど、特に学生の皆さんは自分の身近にあることとして感じるのが難しいと思う。でも、実際に同じ10代の人でも薬物に手を染めてしまった人がこれだけいるんだよ、これだけ周りに危険があるんだよという事を自分のこととして感じてほしいなと思います」と語った。

新潟県警組織犯罪対策本部の藤村眞琴本部長は、「(若年層は)インターネットあるいはYouTubeの利用率が非常に高いという所に注目して、若年層に向けて薬物乱用を防止の気持ちを伝えたいという事で、越後屋ときなさんにお願いすることになった。薬物というのは本当に身の回りに多くあるし誘惑があるので、しっかりと断る勇気を持っていただいて、薬物には近づかないという気持ちを徹底してほしい」と若年層への違法薬物に対する啓発の重要性を話した。

ノードラッグ大使に就任した越後屋ときなさんは今後、YouTubeなどのプラットフォームを通じ、薬物乱用防止を伝えていくという。

報道陣による囲み取材では、薬物乱用防止についての想いが語られた

新潟県警組織犯罪対策本部の藤村眞琴本部長

 

【関連リンク】
ときなの巣箱【TOKINA Channel】(越後屋ときなさんのYouTubeチャンネル)

新潟県警ホームページ

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓