【独自】まずは児童虐待を知ることから「オレンジリボンたすきリレー2023 in新潟」開催 おかしいと感じたら189(いちはやく)電話をかけて(下)

  • 3か月前
  • 社会

(前編)【独自】まずは児童虐待を知ることから「オレンジリボンたすきリレー2023 in新潟」開催 おかしいと感じたら189(いちはやく)電話をかけて(上)

 

贈呈式の様子(新潟県阿賀野市役所にて)

2024年2月9日、にいがた元気プロジェクト会長、兼、一般社団法人新潟ふるさと組合(以下新潟ふるさと組合)の代表を務める長谷川卓さんは、新潟県阿賀野市の田中清善市長を訪問。児童虐待防止への取組に活用してほしいと、寄付金の贈呈式をおこなった。

(左 阿賀野市田中市長、 一般社団法人新潟ふるさと組合アンバサダー兼広報担当 野澤美帆氏)

「今回の寄付の経緯は、阿賀野市がオレンジリボンたすきリレーに連続して参加されていることに賛同して、寄付を願い入れました」と長谷川代表。阿賀野市は、にいがた元気プロジェクトが主催するこのオレンジリボンたすきリレーに、毎年10人程が参加しているという。

(阿賀野市、田中清善市長)

これに対し阿賀野市長は「児童虐待が発生しないように大切に活用させていただきます。少子高齢化が進み出生率が減少するなか、児童虐待が前年度を下回ることはなく、毎年増え続けている」と田中市長は寄付金を受け取った。

(厚生労働省HPより参照)

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こども家庭庁は9月7日、令和4年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数(速報値)を公表しました。件数は21万9,170件で、前年度より11,510件(+5.5%)増え、過去最多を更新しました。

相談の内容別件数は、多い順に、心理的虐待12万9,484件(全体の59.1%)、身体的虐待5万1,679件(23.6%)、ネグレクト3万5,556件(16.2%)、性的虐待2,451件(1.1%)となっています。前年度比では、増加率順に、ネグレクトが+13.0%(4,108件の増加)、性的虐待が+9.0%(204件の増加)、身体的虐待が+4.9%(2,438件の増加)、心理的虐待が+3.8%(4,760件の増加)となっています。(「こども家庭庁 令和4年度の児童虐待相談対応件数(速報値)を公表」2023年9月12日掲載より引用)

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長谷川代表は、「子ども児童虐待防止の活動に役立ててほしいのはもちろん、学校での授業や講話など幅広く活動しているので、困りごとがあれば気軽に相談して欲しい」と伝えた。

長谷川さんは、2017年に市民団体の「にいがた元気プロジェクト」を発足。その後2021年に街づくりを応援する事業「一般社団法人新潟ふるさと組合」を創設した。県内企業から預かった寄付金を、県内各地域でがんばっている団体や事業者へ届けている。

この新潟ふるさと組合の活動はほかにもある。「寄付のかたちを金銭だけではなく、新潟の農産物や特産品を通じてできたら素敵だと思い、新潟ふるさと組合で会員企業の商品を販売し、その売り上げの一部を基金として活用しているんです」と長谷川さんは言う。

こうすることで地域支援にも繋がってくる。阿賀野市でも長谷川さんの活動に賛同し、ヤスダヨーグルト、瓦テラス、コトヨ醤油の3社が自社商品の取り扱いを承諾したという。

(心から活動に対する思いを伝える長谷川代表 右)

「今回の寄付金にもメッセージが込められています。下3桁を189に合わせて5万189円です。189(いちはやく)、189(いちはやく)です。ぜひこれを覚えて広めていただければと思います」と力強く長谷川代表は阿賀野市長に伝えた。

「189(いちはやく)」。これは、厚生労働省が開設している児童相談所虐待対応ダイヤルの番号だ。子どもでも覚えやすいのではないだろうか。電話は24時間対応で、2019年から通話料も無料となっている。電話をかけると各管轄の児童相談所へ転送される。児童相談所が電話で話を伺い、そこから「相談」と緊急性の高い「通告」の2種類に分けられるという。「通告」を受けた場合、原則48時間以内に現場へ向かい、子どもの安全を確認することが法律で義務づけられている。

なぜ少子高齢化と叫ばれているのに、児童虐待の件数が増え続けているのか。

心理的虐待は、一歩間違えれば自分にも当てはまるのだと思いぞっとした。子どもの面前で大声で頻繁に夫婦喧嘩をしていないだろうか。仕事や家庭、めんどうな人間関係、経済的な不安からそのストレスを子どもにぶつけてないだろうか。そんな場面の時、子どもはどんな顔をしていたか思い出せるだろうか。この問題はそれだけ身近な問題だと感じた。

社会が複雑化し、SNSが発達している現代だからこそ、画面上の表面的な華やかさに惑わされ、周囲の人の幸せだけが目につくようになってしまった気がする。本当に家庭内で起こっている現実、悩み、ストレスのサインは可視化しづらい。

家庭内での抱える問題は多岐にわたる。その問題は個別のようでいて、実はすべて繋がっているのかもしれない。

こども家庭庁は、私たちにこう呼びかけている。「すこしでも虐待の可能性を感じたら、どうか迷わず電話をしてほしい、間違いでも大丈夫です」と。子どもたちの発するサイン、家庭から発せられるサインを私たちの方がキャッチし、行動に移さなければならない。

「189(いちはやく)というダイヤルが広く周知されているが、まだまだ認知度は低い。もっと広めていきたい。」という長谷川代表の想いと、オレンジリボンのたすきを私たちが繋いでいかなくてはいけない。電話をすることで、声をかけることで、あなたの行動で救われる命がある。

あれ、おかしいなと感じたら189(いちはやく)行動しよう!

と阿賀野市長もオレンジのたすきを掛け、民生課の皆さんも189のプレートを掛けて集合写真を撮った。

(左ふるさと組合顧問 内山航氏、右ふるさと組合理事 上野龍一氏)

(文・写真 伊舞静華)

 

【独自】まずは児童虐待を知ることから「オレンジリボンたすきリレー2023 in新潟」開催 おかしいと感じたら189(いちはやく)電話をかけて(上)

 

【関連リンク】
【児童虐待防止】オレンジリボンたすきリレー2023今年も開催参加者募集中

オレンジリボンたすきリレーinNIIGATA 2023 @にいがた元気プロジェクト開催報告

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