世界最小の家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」が「コージェネ大賞2020優秀賞」を受賞
ダイニチ工業株式会社(新潟市)は、京セラ株式会社、パーパス株式会社との間で共同開発した家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの「燃料電池ユニット(貯湯タンク内蔵)」およびパーパス製の「熱源機」と組み合わせて東京ガス株式会社より発売された「エネファームミニ」が、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターの主催する「コージェネ大賞2020」において「優秀賞(技術開発部門)」を受賞したと発表した。
コージェネ大賞は、コージェネレーションシステムの有効性について社会への認知を図るとともに、コージェネの普及促進につなげることを目的に、新規性・先導性・新規技術および省エネルギー性などにおいて優れたコージェネを表彰している。
一方、2009年にエネファームの販売が開始され、2020年12月末現在で38万台を超えている。しかし、近年、販売台数が横ばいの状況で、国の目標である530万台の普及に向けては、隣接地境500mm程度の戸建住宅や集合住宅に設置可能な機器の小型化や、イニシャルコストの低減、一世帯あたりの電力需要量低下への対応が必要となっていた。そこで、定格発電出力の低出力化と、エアコン室外機と同等の大きさを実現し、これまで設置できなかった顧客への導入を目指して、エネファームミニが開発されたという。
発電の主要構成機器であるセルスタックや貯湯タンク容量の小型化により、エアコン室外機と同等の大きさの世界最小サイズを実現している。またエネルギー負荷に合わせた定格発電出力(400W)と省エネ性発電効率の高い固体酸化物形燃料電池を採用し、定格発電出力を400Wとしている。
さらにエネファームミニが発電中に停電が発生しても、停電時専用コンセントからテレビの使用、携帯電話の充電ができ、給湯や床暖房の使用も可能となる。