ダイヤメット(新潟市東区)が名古屋大学と共同研究開始 データセンター向け電源技術開発

自動車部品を中心とした粉末冶金・焼結製品を提供している株式会社ダイヤメット(新潟市東区)はこのほど、データセンターやサーバー向けの小型・高効率電源技術の開発に向け、東海国立大学機構名古屋大学未来材料・システム研究所山本真義研究室との共同研究を開始すると発表した。

同社独自の「2トランスコンバータ(TriMagiC Converter、以下TMC)」を用いたPoL(Point of Load)コンバータへの応用展開が目的。AI処理や高性能データ処理需要の増加に伴い、データセンターやサーバーの小型・高効率電源への需要拡大に対応する。

株式会社ダイヤメット プレスリリースより

PoLコンバータは大規模な電源装置から供給される電力を、電子機器の各部品が必要とする電圧や電流に変換して届ける最終段の電源回路。近年、AI処理を行う高性能チップや大容量メモリーなどへの電力供給には、よりコンパクトで高効率なPoLコンバータが不可欠となっている。

ダイヤメットは既にTMCを活用したPoLコンバータの基本設計を完了している。今回の共同研究では実装・評価を名古屋大学と協力して進める。

同社は「先進的な電源回路技術の開発とそれらに必要なコアの供給を通じて、社会全体の省エネルギー化と、よりスマートで持続可能なデジタルインフラの実現に貢献する」としている。

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