北陸農政局の森澤敏哉新局長が着任会見

災害対応、豚コレラ対策、米の生産調整などに言及

森澤敏哉氏(略歴は下に記載)

7月8日付で農林水産省 北陸農政局長に就任した森澤敏哉氏が17日、新潟県庁で着任の会見を行った。

森澤新局長は、新潟を含む北陸の印象について、「(これまで赴任期間の長い関東などと比べ)米農業が中心という印象。また新潟は首都圏に直結していて、首都圏をターゲットにした農業の展開の可能性がある」などと述べていた。

一方、担い手や農地の減少といった恒常的な課題に言及しつつ、当面の課題として、災害対策、豚コレラ対策、米の生産調整の3点を挙げていた。

災害対策では、先月発生した震災において村上市内などで法面が崩壊したり農地などに亀裂が入ったりした場所があることから、「国の支援パッケージが公表されたので、これを現場に浸透させてきたい」と語っていた。また、「豪雨、突風、豪雪などの気象災害にもしっかり対応していく」と述べていた。

豚コレラについては、新潟県内では被害は発生していないが、福井県内で陽性となったイノシシの個体があったことから、リスクレベルを「1段階も2段階も上げてしっかりと警戒していく」と語っていた。

米については、昨年度、国の減反政策が廃止となったことや少子高齢化に伴う消費量の減少が今後も続くことから、「(生産者が)今まで以上に需要に見合った米を生産・販売していくこと」が重要と語っていた。また、「米+アルファ(高収益作物)が新潟県の課題」とし、(現在、米生産で積極的に取り組まれている)スマート農業を、園芸や畜産などにも展開していくことが重要と語っていた。

このほか、6次化に取り組む女性やこれから伸びていきそうな若者など“元気な人”にスポットライトを当てて、「農業は魅力や将来性がある産業ということをPRしていきたい」などと抱負を述べていた。

【北陸農政局】
概要/地方農政局は農林水産省の地方出先機関。地域に密着してきめの細かい行政を展開していくために、北海道、沖縄を除く全国7ブロックに設置されており、北陸農政局は、新潟、富山、石川、福井の4県を管轄している。
住所/金沢市広坂2丁目2番60号
URL/http://www.maff.go.jp/hokuriku/

岩手県出身、57歳。岩手大学農学部農学科卒。昭和59年4月、農水省入省。平成20年4月、経産省産業技術環境局産業技術政策課技術戦略企画官。平成22年4月、農水省生産局農業生産支援課鳥獣被害対策室長。平成23年9月、農水省生産局農産部農業環境対策課鳥獣災害対策室長。平成25年7月、文科省研究開発局地震・防災研究課長。平成27年10月、農水省農村振興局農村政策部農村環境課長。平成30年7月、関東農政局次長。令和元年7月、北陸農政局長。