学生が挑むチューリップのブランド化「ティアリップ」 卒業式でコサージュ披露 新潟薬科大

会場入口に設置されたチューリップのフラワーパネル

新潟薬科大学(新潟市秋葉区)は3月19日、新潟テルサ(同市中央区)で卒業式を開催した。式では、生命産業ビジネス分野の学生が手がけた県産チューリップのブランド「ティアリップ」を活用した企画が実施され、卒業生に一輪ブーケやコサージュが贈られるなど、会場は華やかな彩りに包まれた。

学生が手がけたチューリップブランド「ティアリップ」のコサージュ

この取り組みは、応用生命科学部の学生が中心となり進めてきたもので、新潟市農業活性化研究センターからの受託研究をきっかけに始まった。プロジェクトは約3年前にスタートし、代々学生に引き継がれながらブランドの磨き上げが続けられている。

新潟県は全国有数のチューリップ産地である一方、産地としての認知は十分とはいえない。こうした課題に対し、学生たちは「新潟=チューリップ」という価値の発信を目指し、ブランド化に取り組んできた。

ティアラ(王冠)とチューリップを掛け合わせた名を持つ、八重咲き品種の「ティアリップ」

取り組みでは、商品開発論などの学びを生かし、ターゲット設定や発信方法を検討。Instagramを中心に花の魅力を視覚的に伝える発信を行うとともに、飲食店やガラス工芸との連携など異業種コラボにも挑戦してきた。

今回の卒業式では、その集大成として、生命産業系の卒業生の胸元を彩るコサージュとして配布したほか、会場入口にはフラワーパネルを設置。他学科の卒業生にも一輪ずつ配られるなど、式全体を彩った。

ブランド化に取り組んできた学生の一人は、「ターゲットや発信方法を自分たちで考え、形にしてきた経験は大きい」と振り返る。今後は食品開発の分野に進む予定で、「今回培った企画力や発信力を生かしていきたい」と話した。

3代目として「ティアリップ」に取り組んできた生命産業ビジネス学科農業ビジネス分野研究室の卒業生

「ティアリップ」の取り組みを指導する新潟薬科大学の杉田耕一教授

指導にあたった杉田耕一教授は、「本学の理念である“実学一体”の通り、学生が主体となって企業や地域と関わりながら取り組んできた。今後も人と人、事業者との関係を大切にしながら社会で活躍してほしい」と期待を寄せる。

卒業式では、学士課程の卒業生179人と大学院修了生らが新たな門出を迎えた。
地域資源である花を切り口に、学生の学びと実践が結びついた今回の取り組みは、教育と地域産業の接点を示す一例としても注目されそうだ。

保護者や関係者が見守る中で行われた卒業式。新潟市長の代理として秋葉区長も来賓出席した

卒業証書を授与する杉原多公通学長。式辞では創立50年を機に大学名称を変更する方針にも言及した

 

【関連リンク】
新潟薬科大学 webサイト

ティアリップInstagram

 

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