【キシャメシ】いち井(長岡市)の「焼きあご塩らーめん」、はじめて食べた結果「1位(いちい)」に躍り出る

長岡市曙の「いち井」。雨のせいで行列ができていないが、普段は1時間以上の待ちも少なくない

長岡市曙の「いち井」。雨のせいで順番待ちも多くなかったが、普段は1時間以上の待ちも少なくない

午前は長岡市の企業で取材。外はあいにくの雨だ。長岡まで来ると、昼に寄りたい店はたくさんあって困る。

そういえば「あの店」、ここの近くだったな。いつ来ても順番待ちの行列。新潟県のラーメン界隈では名店中の名店だが、これまで幾度となくチャレンジして行列を見て挫折、を繰り返してきた。キシャメシも3年になるが、意外なことにまだ登場していない。この天気なら、ワンチャンいけるか。

案の定、若干の待ちはあるがぜんっぜん許容範囲。ついにたどり着いたぞ「いち井」。ミシュラン新潟2020のビブグルマン、食べログ百名店7年連続選出など、数々のチャネルから高評価を受けている、言わずと知れた名店。

店内に通され、券売機で看板メニューの「あごだし塩らーめん」(990円)を購入。なにせ初めての訪店、まずは順当に。

お気に入りのカフェのような温かみと居心地の良さ

店内はラーメン店というよりカフェののような洒落た空間。ウッディーな雰囲気が落ち着いて、居心地が良い。カウンター席も多く、全体的にもキャパは相当あるのではないか。かわいい系のユニに身を包んだ女性スタッフがカウンター内に並び、カフェ感はさらに増してくる。現代は、単身の女性客が、何の抵抗もなく入れるラーメン店が必要だ。

後でわかることだが、スタッフが次から次へと上手に客をさばいているの回転が良い。この回転の良さに気付くと、これまで行列を目の当たりにしてあきらめていたことを少し悔やむ。

「焼きあご塩らーめん」(990円)。器にもこだわりか

この極上のスープだからして、具材はシンプルな方が良い

少しあって着丼。ああ、器にもこだわりを感じるなあ。見るからにキレイなラーメン。スープは「白湯」ほどではないが、程よい豚骨色で実に美味そう。具材のセンスとレイアウトも美しい。香りが良い。

まずはスープ。おお、深い。思わず口に出して「うっめ」と発してしまった。それほど「うま味のかたまり」が大きい。こんなの食べたら、塩ラーメンへの先入観がガラッと変わる。豚骨ベースか。天然素材だから出せる雑味のなさだが、反面でまろやかさを伴った複雑なテクスチャーを感じる。うま味の組成が高度なのは、数種類の塩を重ねて使っているためか。うま味が強いにも関わらず、これほど上品に仕上がるのは焼きあごのなせるわざ。なんというメロさ。

「池の水、全部抜く」ならぬ「ラーメンのスープ、全部飲む」

北海道産小麦100%という麺も、それほど太い番手ではないが、もちっとしたコシがあり、心地よい。このスープにしてこの麺、相性とバランスの良さが格別だ。

具材の中で特筆したいのは、キシャの場合はキクラゲ。サイズ大きく、良い歯ごたえ。このスープに最高に合うし、食感のアクセントにも。

この麺、印象に残るわー。小麦の風味をを感じる

あっという間に完食、スープ完まくり。あーあ、やっちゃったよ。ただ無化調天然素材のラーメンだからセーフとしておく。

いや、来れてよかった。下手したらもう一杯いける。かつて民主党政権時の「事業仕分け」で、大人気の蓮舫大臣が「2位じゃダメなんですか」と目くじらを立てていたのを思い出す。あれから17年経って答えが出た。「いち井じゃなきゃダメなんです」。

(編集部I)

【いち井】

長岡市曙1丁目1-5

営業時間 10:45~14:00(土日は14:15まで)

不定休

<グーグルマップ「いち井」より>

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