子ども食堂へ「資源循環米」寄付 長岡発の循環型農業プロジェクトが活動報告(新潟県長岡市)
長岡市内の企業や団体などで進める「N.CYCLE(エヌサイクル)プロジェクト」が4月20日、アオーレ長岡で活動報告会を開き、循環型農業で生産した「資源循環米コシヒカリ」約500キロを市内の子ども食堂へ寄付したことを明らかにした。

全国有数の米どころである長岡市では、日本酒や米菓など米を原料とした産業が盛んである。その一方で、製造工程では洗米廃水やロス米などが発生しており、多くは廃棄されてきた。同プロジェクトは、地域資源を循環利用しながら持続可能な農業や産業の構築を目指す取り組みとして2021年に始動した。
「田のものを田へ還す」を掲げ、これらの未利用資源を再活用した高機能堆肥の開発に取り組んでいる。農家、企業、大学、行政などが連携し、米づくりと地域の食文化を次世代へつなぐ取り組みに力を入れている。
昨年度は、せんべい製造時に発生する米のとぎ汁や米粉を肥料として再利用し、もみ殻も土壌改良材として活用することで、資源循環型の減農薬栽培に取り組み、初めて「資源循環米コシヒカリ」を生産した。
報告会には、岩塚製菓、ネオス、JAえちご中越、ホーネンアグリなどの関係者が出席。会場では、岩塚製菓から、地域食堂ネットワーク「なっきぃねっと」への目録贈呈や、「地域資源循環米」の試食も行われた。
地域資源循環米は、もっちりとした食触で、とても噛み応えがある。磯田達伸長岡市長は、「地域の子どもたちにとっても意味がある取り組み」と評価した。

地域資源循環米を試食しながら、「N.CYCLE(エヌサイクル)プロジェクト」についての説明を受ける磯田達伸長岡市長
今回寄付されたコメは、「なっきぃねっと」を通じて、長岡市内17カ所の子ども食堂で活用される予定である。
岩塚製菓の槇大介社長は、「地域の子どもの健やかな成長につながるとともに、この取り組みを多くの市民に知っていただきたい」と期待を寄せている。

槇大介社長は、資源循環の取り組みが地域に広がることへ期待を寄せた