【決算】北越メタル、鋼材需要低迷で営業赤字転落

北越メタル株式会社(新潟県長岡市)
北越メタル株式会社は5月12日、2026年3月期決算短信(連結)を発表した。
売上高は235億9,800万円(前期比17.9%減)、営業損失は3億900万円(前期は6億6,800万円の営業利益)、経常損失は2億100万円(前期は7億9,600万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億3,900万円(前期は5億7,200万円の当期純利益)となり、減収で赤字転落となった。
当期は、建設業界における人手不足や働き方改革への対応などによる施工能力の制約が常態化し、建設工期の遅延や、諸資材価格、人件費の高騰に伴う建設計画見直しが恒常的に発生したことを背景に、建設向け鋼材需要が低迷し、販売数量が大きく減少した。
販売面では、製品販売価格への下げ圧力が強まる中で適正なマージンの確保に努めるとともに、建設現場の省人化ニーズに対応するプレキャスト工場向け製品の拡販を進めた。しかし、需要低迷に伴い鋼材市況が弱含みで推移したことに加え、主原料である鉄スクラップ価格が年度後半から高騰を続けたことで採算性が悪化した。製造面でも各種改善活動の推進や安定操業に努めたが、生産数量減による固定費負担の増加などから製造コストが上昇した。
財政面では、総資産は258億4,700万円で前期末比8億4,100万円減、純資産は179億1,300万円で同1億2,000万円増となった。自己資本比率は69.3%で、前期末から2.6ポイント上昇した。営業活動によるキャッシュ・フローは16億6,300万円の収入、期末の現金及び現金同等物残高は22億8,900万円だった。
配当は、年間4円とした。内訳は中間4円、期末は無配。前期の年間45円から大幅な減配となった。2027年3月期の配当予想は現時点で未定としている。
2027年3月期の連結業績予想は、売上高250億円(前期比5.9%増)、営業損失9億円、経常損失8億円、親会社株主に帰属する当期純損失8億円を見込む。鋼材需要の大幅な回復は期待しにくく、鉄スクラップ価格やエネルギー調達コストの急騰、高止まりなどにより、不透明で厳しい経営環境が続くとみている。