【決算】フラー、第3四半期は減収減益も新規開発案件で回復傾向か

フラー
フラー株式会社(新潟市中央区)は5月12日、2026年6月期第3四半期決算短信(非連結)を発表した。
売上高は14億2,800万円(前年同期比0.5%減)、営業利益は4,100万円(同77.6%減)、経常利益は8,800万円(同52.2%減)、四半期純利益は9,400万円(同49.7%減)となり、減収減益だった。
同社は、事業企画、デザイン、システム開発・運用、データ分析などを一貫して提供する「デジタルパートナー事業」を推進した。アプリ分析サービスは、オーダーメイド分析の販売減少が響き、売上高は7,500万円(同9.7%減)となった。クライアントワークは、上期に大型開発案件が一段落し、稼働率が一時的に低下した影響があったものの、売上高は13億5,200万円(同0.1%増)とほぼ横ばいだった。足元では複数の新規開発案件が始まり、第3四半期の稼働状況は回復傾向にあるという。
利益面では、クリエイティブ人材の積極採用に伴う労務費の増加や、AI活用推進のツール費用増加などにより売上原価が膨らみ、売上総利益は4億9,700万円(同18.3%減)となった。販売費及び一般管理費も、営業部門などの人件費増加、新規上場に伴う諸経費増加、ITツール費の増加などで4億5,600万円(同7.7%増)に増加し、営業利益を圧迫した。
一方、営業外収益として新潟県未来創造産業立地促進給付金を中心に補助金収入5,700万円を計上したほか、営業外費用として上場関連費用900万円を計上した。法人税等調整額は繰延税金資産の積み増しにより630万円の益となった。
財政面では、総資産は17億7,400万円となり、前事業年度末比6,000万円減少した。負債は5億9,200万円で同2億5,200万円減、純資産は11億8,200万円で同1億9,200万円増となった。純資産の増加は、四半期純利益の計上に加え、上場時の公募増資や新株予約権行使に伴う資本金、資本準備金の増加による。自己資本比率は66.6%だった。
2026年6月期通期業績予想は据え置き、売上高20億5,600万円(前期比2.3%増)、営業利益5,500万円(同71.0%減)、経常利益1億円(同46.2%減)、当期純利益1億1,300万円(同42.7%減)を見込む。配当予想は年間0円としている。