【決算】デンカ、電子・先端製品好調で最終黒字転換

デンカ株式会社青海工場(新潟県糸魚川市)

デンカ株式会社(東京都中央区)は5月13日、2026年3月期決算短信(連結)を発表した。

売上高は3,842億4,700万円(前期比4.0%減)、営業利益は262億2,500万円(同82.0%増)、経常利益は192億9,500万円(同153.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は156億9,500万円(前期は123億円の損失)となり、最終損益は黒字転換した。

電子・先端プロダクツ部門では、AI関連や電力インフラ向け需要の拡大を背景に、球状シリカや球状アルミナの販売が好調に推移した。高機能フィルムは電子部品向け需要が回復し、アセチレンブラックも高圧ケーブル向け需要が伸長した。この結果、同部門の売上高は1,044億3,000万円(同13.3%増)、営業利益は138億8,600万円(同51.5%増)となった。

ライフイノベーション部門では、POCT検査試薬について、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症向け検査需要が年明け以降急速に収束した影響で販売数量が減少した。この結果、売上高は405億2,000万円(同6.3%減)、営業利益は62億4,700万円(同34.9%減)だった。

エラストマー・インフラソリューション部門では、クロロプレンゴム需要が低調に推移した一方、高コストの米国子会社製造設備を暫定停止したことで収益性が改善した。この結果、売上高は975億8,300万円(同12.6%減)だったが、営業損益は6,800万円の黒字(前期は79億6,200万円の営業損失)に転換した。

ポリマーソリューション部門では、AS・ABS樹脂やスチレンモノマーの出荷が前年を上回った一方、原燃料価格下落に応じた販売価格見直しを実施した。この結果、売上高は1,241億6,100万円(同8.3%減)、営業利益は35億7,400万円(同209.8%増)となった。

利益面では、米国子会社デンカパフォーマンスエラストマー社に関する特別損失を計上した一方、大船工場の工場用地譲渡益や政策保有株式売却益を特別利益として計上した。

2027年3月期の連結業績予想は、売上高4,500億円(前期比17.1%増)、営業利益300億円(同14.4%増)、経常利益200億円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益160億円(同1.9%増)を見込む。

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