燕三条駅に金属アートのモニュメント 工場の祭典、10月の開催へ向け発信

7月15日、JR燕三条駅で行われたモニュメント設置とキービジュアル発表の様子
10月1日に開幕するオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典 2026年」に向け、7月15日、JR燕三条駅に同イベントのモニュメントが展示された。今年の「工場の祭典」は、過去最多の157社が参加する予定だ。
「工場の祭典」は2013年に始まった燕市と三条市を中心としたオープンファクトリーイベントで、今回で14回目。「ものづくり」の現場を公開することで、製品の価値や、産地と仕事の魅力の発信などを目指す。今年は「工場が主役のイベント」への原点回帰を図り、参加企業に占める製造業の割合も高めた。

WAAS FACTORYの小林亮介氏

キービジュアルを発表する学生たち
7月15日は開催に向け、地域の玄関口となるJR燕三条駅にモニュメントを設置した。モニュメントを制作したのは、燕市で金属アートやオブジェの制作を手がけるWAAS FACTORY(ワーズファクトリー)の小林亮介氏。大きさは幅1メートル、高さ1.5メートル。「工場の祭典」のシンボルマーク部分は、ステンレスを溶接して形作った。小林氏は「燕三条で働く皆さんへの敬意と感謝の気持ちを込めた。機械ではなく、働いている人たちの思いや挑戦が今の燕三条を作っている。一人でも多くの方が製造業に興味を持ち、『燕三条ってすごい場所だな』と感じていただけたら」と話した。
また、今年のキービジュアルも発表した。キービジュアルを制作したのは県内の大学生たちで、実際に地域の工場を訪問しながらデザイン案を考えた。案の中からコンペティションで選ばれたのは、青とオレンジの二つの手を工場のシルエットに見立てたデザイン。職人や商品を届ける人の「温もりのこもった手」をモチーフにした。「人とものづくりの繋がりを、開かれた手のひらに託した」という。
実行委員長を務める燕物産株式会社(新潟県燕市)の捧開維専務取締役は「燕三条駅に職人の手で作られたものが展示されることは、非常に大きな意味があると思っている。このモニュメントとキービジュアルが、燕三条という地域を『開く』第一歩になれば」と語った。

燕物産の捧開維専務取締役

「工場の祭典」モニュメント

モニュメントには、ウロコのような模様や溶接技術を使って色づけた色彩があり、近くに寄って眺めたいデザインだ