はじめての「新潟科学大学」オープンキャンパス、さすがの注目度!参加者は昨年の約2倍に <新潟薬科大学>

薬学部の模擬実習は、内服液剤の調合を
2027年4月に「新潟科学大学」へと名称が変わる新潟薬科大学は、8月23日にオープンキャンパスを開催した。
次年度から大学の名称が変わり、「医療技術学部 救急救命学科」「食農情報学部 グリーンデジタル学科」という2つの新設学科が生まれることから、受験生・現役高校生や保護者からも大いに注目を、オープンキャンパスの参加者は昨年(同時期のオープンキャンパス)の2倍に迫る約500人に上った。
なお同大学では2026年4月からの学科設置(新設)を伴う「収容定員変更に係る学則変更認可」について文部科学省に申請していたが、8月28日付で認可を「可」とする答申を受けている。

注目度高く、来場者は昨年の倍近くに
「新潟科学大学」として最初の、そして「新潟薬科大学」として最後となるオープンキャンパスだが、今年度は「新科大の1日を体験!」がテーマとなった。大学の時間割のように、1時間目から5時間目まで、授業や学生生活を体験できるプログラムが用意された。在校生が企画から運営まで、まさにゼロベースから作り上げたオープンキャンパスは、お祭りムードよりもむしろ大学生活のリアルな息遣いが感じられ、訪れた参加者には好評を博していた。

オープニングセレモニーではダンスサークルによるパフォーマンスが披露される
参加者の注目を集めたのは、新学科「救急救命学科」と「グリーンデジタル学科」のプログラム。
救急救命学科では、救急車内の設備を精巧に模したモックのある教室で、心肺蘇生訓練人形を用いながら、火災で呼吸困難に陥った場合の気道確保の仕方などを、プロの救急救命士でもある講師から学んだ。

救命救急学科の模擬実習
また、最新鋭の実践教育施設「没入体験型実践教育演習室(Immersive Experiential Learning Room)」の見学も開催された。天井に設置した5台の高性能プロジェクターと音響システムにより、正面壁・左右壁・床面に映像が投影され、まるでリアルな災害現場や事故現場に降り立ったかのような空間が作り出される。刻々と変化する現場の事態の中で、ロールプレイング方式で実践的な救急救命のメソッドを身に着けていくシステムに、参加者も真剣なまなざしを送っていた。

救急救命学科の最新鋭システム「没入体験型実践演習室(IEL Room)」
グリーンデジタル学科では、「AIとデータの世界をひもとく(AI・データサイエンス入門)」と題したプログラムを開講。AIとデータを活用し、高校生にも身近な問いを出発点に、価値を創出するデータサイエンスについて具体例を交えて解説。Pythonを使ったAIデモも披露された。
また生成AIによるデータ活用の教室が設置され、生成AIを使いながらグラフ作成や結果の読み取りに挑戦する体験学習も行われた。

こちらも新設の学科・グリーンデジタル学科による「生成AIによる活用基礎」の体験学習
参加者がこれら模擬授業を履修する際も、教室前の端末に学生証をかざしてエントリーするところから行うなど、徹底的にリアルな「新科生の1日」にこだわった内容が印象的だった。

模擬授業を受講する際も、学生証をかざして履修する。在校生と同じ1日を味わってもらおうという趣向

模擬授業の様子
時世の変化に伴い、地方の私立大学はますます厳しい淘汰の時代を迎えようとしている。そうした環境下、同大学および法人は「地方私立大学の経営改革モデル」として注目を集める存在だ。同大学の建学の精神である「実学一体」は、持続的に地域に重用される人材を育成する場として、時代性をとらえたものだと言える。新潟科学大学として最初、新潟薬科大学として最後のオープンキャンパスは、その「実学一体」を肌で感じられる、そんなプログラムだった。