人身事故が多い交差点は? 新潟市中央区の鳥屋野農協前交差点がワースト1位に
一般社団法人日本損害保険協会は9月16日、「全国交通事故多発交差点マップ」の最新版を公開した。2025年の交通事故データをもとに、全国の都道府県警察の協力を得て作成したもので、都道府県ごとに人身事故件数が多い交差点の特徴や主な事故要因、予防方策を紹介している。
新潟県内で人身事故件数が最も多かったのは、新潟市中央区の「鳥屋野農協前交差点」で4件。3件で2位に並んだ交差点が7カ所あり、県内の掲載は計8カ所となった。
発表された「全国交通事故多発交差点マップ」によると、新潟県の人身事故件数ワースト(2025年の交通事故データ)は、以下の通り。
1.鳥屋野農協前交差点(新潟市中央区)4件
2(同率).新潟市中央区鐙2丁目付近交差点(新潟市中央区)3件
2(同率).蒲原町交差点(新潟市中央区)3件
2(同率).関屋昭和町3丁目交差点(新潟市中央区)3件
2(同率).新潟市東区牡丹山6丁目付近交差点(新潟市東区)3件
2(同率).大形本町交差点(新潟市東区)3件
2(同率).学校町交差点(長岡市)3件
ワースト1位の「鳥屋野農協前交差点」(新潟市中央区堀之内23番地)は、主道路、従道路とも車線数が多い信号付きの四差路で、朝夕の通勤時間帯に渋滞する。自転車や歩行者も同じ時間帯に多い。4件の内訳は追突2件、出会い頭衝突1件、右折直進1件で、いずれも軽傷事故だった。
鳥屋野農協前交差点(新潟市中央区堀之内23番地)
同協会は事故の要因を「前車の動きをよく確認しなかったことによる追突事故」「対向車線の安全確認不十分による右折直進事故」と分析。前方の車の動きをよく確認してから発進することと、交差点を右折する際は対向車線から直進してくる車の動きをよく確認することを呼びかけている。なお、同交差点は昨年のマップでもワースト4位(4件)に掲載されていた。
2位に並んだ7カ所のうち、「新潟市中央区鐙2丁目付近交差点」(同市中央区鐙2丁目1番27号)は、新潟中央自動車学校の前にある信号付きの四差路。朝夕の通勤時間帯に渋滞する。事故は追突2件と横断中の歩行者との事故1件で、脇見運転による追突や、横断歩道上の安全確認不十分が要因とされる。
新潟市中央区鐙2丁目付近交差点(新潟市中央区鐙2丁目1番27号)
「蒲原町交差点」(同市中央区蒲原町11番21号)は、終日恒常的に渋滞し、自転車や歩行者も終日多い信号付きの四差路。横断中の歩行者との事故2件と出会い頭衝突1件が発生し、うち2件が重傷事故と、8カ所の中では負傷の程度が重い。赤色信号の看過が要因に挙げられている。
蒲原町交差点(新潟市中央区蒲原町11番21号)
「関屋昭和町3丁目交差点」(同市中央区関屋昭和町3丁目146番地)は、道路が食い違う五差路で、一方通行の規制もある。ここも終日恒常的に渋滞している。右折直進2件、横断中の歩行者との事故1件が発生した。
関屋昭和町3丁目交差点(新潟市中央区関屋昭和町3丁目146番地)
「新潟市東区牡丹山6丁目付近交差点」(同市東区牡丹山6丁目11番21号)は、8カ所のうち唯一、信号も横断歩道もない交差点。道路幅員が狭く、交差点付近の建物や外壁、植栽が見通しを妨げている。3件すべてが出会い頭の事故で、一時停止標識の看過が要因とされる。
新潟市東区牡丹山6丁目付近交差点(新潟市東区牡丹山6丁目11番21号)
「大形本町交差点」(同市東区逢谷内4丁目2番19号)は、朝夕の通勤時間帯に渋滞する信号付きの四差路。出会い頭衝突2件と右折時のその他の事故1件が発生しており、赤色信号の看過が要因に挙げられている。
大形本町交差点(新潟市東区逢谷内4丁目2番19号)
長岡市の「学校町交差点」(同市学校町2丁目7番2号)は、主道路の車線数が多い信号付きの四差路で、交通量は多いものの比較的スムーズに流れているという。横断中の歩行者との事故1件、追突1件、左折時衝突1件が発生し、横断歩道上の安全確認不十分と漫然運転が要因とされる。
学校町交差点(長岡市学校町2丁目7番2号)
新潟県では2025年に2,514件の人身事故が発生しており、そのうち60.3%にあたる1,515件が交差点(付近)で発生した。また、全交通事故死傷者数2,879人に占める交差点事故の死傷者数は1,716人で、全体の59.6%となっている。
一方、昨年のマップで県内ワースト1位(6件)だった「女池インター交差点」(新潟市中央区)は、今年の掲載から外れた。新潟県警は2025年度、同交差点の信号柱に白バイ隊員をイラストで描いた電柱幕「交差点ポリス」を設置しており、日本損害保険協会は、これにより人身事故が減少したとしている。
「交差点ポリス」は、昨年4位だった「平和町交差点」(新潟市東区)と「横越上町交差点」(新潟市江南区)にも設置され、いずれも今年の掲載から外れた。
詳細やほか都道府県の情報については、下記の日本損害保険協会のサイトから確認できる。
【関連リンク】
全国交通事故多発交差点マップ(2025年の交通事故データ準拠)