【被害額は約1億901万円】ビデオ通話で制服姿の男らが指示、ニセ警察詐欺
中越地方に住む60歳代の男性が特殊詐欺(ニセ警察詐欺)で、現金3,200万円と約7,701万円相当の金地金、合わせて約1億901万円をだまし取られる被害があり、三条警察署が捜査を進めている。
警察によると、7月下旬ごろ、男性の自宅の固定電話に郵便局職員を名乗る自動音声の電話があり、その後、大阪府警の警察官を名乗る男に転送された。男からは「逮捕した詐欺の犯人は、あなた名義の銀行口座を使っていた。既に17名の方が振り込んでしまった。あなたは在宅起訴される。朝、昼、夕方とあなたの行動を確認する」などと言われた。
男性はその後、自宅に送り付けられたスマートフォンを使い、ビデオ通話で警察官の制服姿の男らから指示されるまま、自分の口座から現金を払い出したり、金地金を購入したりした。そのたびに自宅の玄関前に置かれたボックスに入れ、何者かに回収されたという。被害は9月下旬まで続いた。
男性は、ビデオ通話の相手が警察官の制服姿だったことから本物の警察官だと信用し、さらに「金融庁とも連携している」「守秘義務がある。守らなかった場合は、刑事罰がある」などと言われた上で、「東京金融庁資金調査指示内容通知」などと称する書類を見せられたため、本当の話だと信じたという。その後、男らから連絡がないことを不審に思って警察に相談したところ、特殊詐欺の被害に遭っていると言われ、被害が分かった。

犯人が示した「東京金融庁資金調査指示内容通知」 提供元:新潟県警
警察は、スマートフォンやパソコンのビデオ通話で犯罪捜査をすることはなく、現金を払い出させたり金地金を購入させたり、ビデオ通話などで朝・昼・夕方の行動を確認したりすることも絶対にないと説明。警察官などを名乗る者から電話やメッセージアプリなどで「捜査の対象になっている」「在宅起訴される」「守秘義務があるので誰にも言わないように」「資産はどのくらいあるのか?」などと言われたり、お金の話が出たりしたら詐欺を疑い、落ち着いて家族や最寄りの警察署に相談するよう呼びかけている。