自分たちで育てた野菜を動物たちに 悠久山小動物園で児童がエサやり体験(新潟県長岡市)

新潟県長岡市の悠久山小動物園では、2026年度から、市内の小学校の児童が動物のエサとなる野菜を栽培し、収穫した野菜を動物に与えるまでを体験する取り組みを始めた。飼育員のサポートを受けながら野菜を育て、実際に動物に与えることで、命の大切さを学び、動物への愛着を深めてもらうことが狙いだ。発案したのは、同園の飼育係、池嶋康太さんである。

今年度は上組小、栖吉小、四郎丸小の3校が参加し、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモの3種類を栽培した。9月から10月にかけて、各校の児童を対象にエサやり体験を実施した。

池嶋さんが餌を猿山に投げ入れると、サルたちが一斉に餌のある方へと向かった

9月30日には、栖吉小学校の特別支援学級の児童20人が参加。自分たちで育てた野菜を動物に与え、食べる様子を間近で観察した。動物が野菜を口にすると、「私たちが作ったエサを食べてる~」と、うれしそうな声が上がった。

池嶋さんの指導を受けながら、おっかなびっくりアルパカに餌をやる児童の様子

教員の一人は「子どもたちは動物園に来る前から、すごく楽しみにしている様子だった。動物との触れ合いはいいですね」と話した。

エサやりを指導した池嶋さんは「一生懸命に作物を育てていただき、ありがたい。みんなが楽しんでいたようだ」と、児童たちの様子を振り返った。

13才の高齢ヤギも、おいしそうに児童の与えるエサを食べた

同園を管理する長岡市立科学博物館の目黒麻子館長は「今年やってみて、事業として継続していきたい」と話している。野菜を育てるだけでなく、自らの手で動物に与えるまでを体験する取り組みは、食べ物を育てる喜びとともに、動物の命を支える食べ物について考える機会にもなっている。

池嶋さんの投げた餌を頬張る猿山のニホンザル

(写真・文 北条隆士)

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