今年夏、稲の緑色に覆われた新潟市江南区の田園風景の一角に白色に見える稲が出現


一面が緑に覆われるなか、一部だけ白く見えるところがある(今年8月中旬撮影)

今年夏、稲の緑色に覆われた新潟市江南区の田園風景の一角に、白色に見える稲が出現し、道ゆく人々の注目を集めていた。中にはわざわざ遠方から見学に訪れる人もいたという。「稲のケイ素が太陽の光に反射して白く見えたのです」。この稲の生産者である高橋秀隆さんはこう話す。

稲は高橋さんが独自に開発した品種。詳細は後述するが、現在、今年秋に収穫された新米を「みずほ姫」と名付けて販売しているそうだ。

高橋秀隆さん(今年10月28日撮影)

高橋さんは三十年以上前の6月の終わりころ、田んぼの草取りをしていたとき、1本だけすでに穂ができているのを見つけたそうだ。その後、この稲を大事に持ち帰り、歳月を費やし改良していったそうだ。

具体的には、新潟県産のもち米「こがねもち」を掛け合わせ(交配し)、出てきた稲の中から優秀そうなものを選別。さらにその後も、古代米の「黒米」や新潟県産の「こしいぶき」、コシヒカリBL以前の県産コシヒカリと掛け合わせては、優秀な稲を選別していった。こうして誕生したのが「みずほ姫」だ。

みずほ姫

高橋さんが所有する13反のうち自身が栽培している3反の一部を使って昨年から、みずほ姫(当時はまだ命名されていない)の栽培を始めた。栽培を始め流に際して、田んぼの土壌養分を増やすため、キノコの生産販売などを手がける久保産業有限会社(長野県)から廃棄処分されていた菌床を譲り受け、800度で焼いたもみ殻(こちらも多くが処分されている)とともに土壌に加えた。

さらに今年は、米粒を大きくしようと、幼穂の時にあえて肥料の量を少なくする一方で、リンなどを多めにしたそうだ。この結果、稲は高く育成し、夏の天候不良などが影響して多くの生産地で不作となったにもかかわらず、粒も比較的大きく育ったそうだ。

来年はホタテ貝の貝殻を使って土壌の洗浄力を高めていきたいという。

新米は先述の通り、すでに知り合いなどへ販売を始めていて、「もちもちとしていて美味しいとの声をいただいています」と高橋さんは笑顔で話す。なお新米は配送にて全国に5キログラム2,500円で販売しており、東京などからも注文が来ているという(購入窓口は田辺氏、携帯電話080—6621—0639)。

右がみずほ姫。左の稲と比べて穂が高いのがわかる(今年8月中旬撮影)

800度で焼いた籾殻などを使って土壌改良を行っている(今年8月中旬撮影)



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