新潟市内の新型コロナ感染者は秋葉区実家に帰省中の都内在住60代男性、市が公表


新潟市の野島晶子保健衛生部長

新潟市は29日、同日市内で新型コロナウイルスの感染が確認された60歳代の男性(都内在住)について、帰省していた実家が新潟市秋葉区であることや、男性の2月の行動歴などを公表した。

市によると、男性は15日まで東京にいたが、これまで多くの新型コロナウイルスの感染者を出した場所に滞在したことはない。その後、2月15日12時40分東京発の新幹線の自由席に乗車。長岡駅で信越線に乗り換え新津駅まで行き、同日夕方、駅から徒歩で実家に帰宅。この後、男性は16日から発熱した25日までの間、秋葉区内の実家近隣の複数のスーパーマーケットに週4,5回通っていたという。

男性は発熱後の26日と、熱が下がらずに倦怠感などを感じた28日に市内の医療機関へ通院した(なお28日の通院後に、医療機関が保健所に連絡し検査が行われ、29日に陽性となった)。その際に利用した交通手段については明らかにしなかった。理由は、新幹線のように公表することにより、濃厚接触者の可能性がある人が名乗り出ることを期待できるケースではないためという。具体的には、自家用車、タクシーなど容易に濃厚接触者を把握できる交通手段を使った模様だ。なお、男性が2度通院した医療機関の医師などは今日から、自主的に自宅で待機して経過を観察しているという。

また、男性の母親(要介護1)は、介護福祉施設に通いデイサービスを利用しており、男性が帰省した15日以降も、同施設を利用していた。ただ母親は現時点で感染者ではないため、介護福祉施設の関係者の検査は行われていないが、市では、施設側とは接触を図り、状況の把握を行っている。

市は男性の実家が所在する区や行動歴を公表した理由について、(区名を公表しなかった)29日午前の記者会見後から市の相談窓口に多くの電話が寄せられており、本人及び関係者のプライバシーに配慮しつつも、秋葉区内外の新潟市民の不安を払しょくするため、と説明した。男性が利用していたスーパーの店名の公表を控えた理由については、スーパーでの買い物をする行動が濃厚接触には当たらず、感染を広めるリスクが低いとの判断からだという。

このほか、市は感染した男性の濃厚接触者について、本人からのヒアリングを通じ、ある程度の概要を把握しており、数十人になる見通しという。なお、この男性との濃厚接触者の定義については、男性が新潟に来てから、医療機関を受診するまでの間に、男性と直接接触した人物と説明した。

また、男性が乗車した新幹線の乗客への2次感染の恐れについて、市は、新潟大学大学院の齋藤玲子教授(公衆衛生学)の見解を説明。男性が平素からマスクを着用し、新幹線内でも同様にマスクを着用していたことや、発症のかなり前に乗車していることから、乗客に感染の危険性はないという。

なお、男性と母親は29日午後3時ころ、新潟市民病院に入院。2人とも陰圧室にいるという。母親については現在、特に症状はみられず、予定通りにいくと3月1日午前9時にはPCR検査の結果が出る見通しだ。

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