出荷開始が1月からの「越後姫」をクリスマスに間に合わせる「スーパー超速成栽培」


新発田市で越後姫など様々な品目を栽培している斉藤勇さん

平成8年に生まれた新潟ブランドいちご「越後姫」は糖度が高く、果皮も柔らかい「いちご」で、収穫シーズンは1月から春先の6月ごろだ。果皮が柔らかく流通が難しいこともあって県外にはあまり出荷されていないが、県内のいちご観光農園にはゴールデンウィークを中心に県外からも多くの人々が訪れ、越後姫を味わっている。

ただ、出荷が1月からということから、クリスマスシーズンには間に合わない。だが、「スーパー超速成栽培」という栽培方法を用いると、10月ごろからの出荷が可能となり、単価がグッと上がるクリスマス向けの需要にも対応できることになるという(ちなみに県では、糖度のみならず酸度も高く、甘いケーキとの相性も良いとされるS3号という品種を10年ほど前に開発している)。

新潟県新発田市で農業を営む斎藤勇さんも、スーパー超速成栽培で越後姫を栽培したことのある一人だ。家族(夫婦、息子夫婦)で、年々面積を拡大している米(30ヘクタール)を中心に、越後姫、ぶどう(シャインマスカット)、イチジク、レタス、ニンニクなどを年中栽培している。栽培した農作物は、イオン新発田店やウオロクの一角で販売を行うJA北越後のインショップ協議会のメンバーとともに、イオンモール新発田店のJA北越後農作物直売所内などで販売している。

斉藤さんの自宅のすぐ近くに広がる水田

ぶどう

このうち越後姫は、一昨年まで3棟で栽培していた。だが、(一番果が10月から11月と早いわりには)二番果の時期が通常の栽培方法よりも少し遅い時期になってしまい、田植えの開始時期と重なることから、今は暫定的にハウス1棟に絞って栽培しているという。

出荷時期をクリスマスに間に合わすことができる「スーパー超速成栽培」とはどういうものなのだろうか?

通常のイチゴ栽培では、7月下旬に親株(苗)から複数の子株(小さな苗)を採り、ポット(容器)に移して栽培していくが、子株を採苗した苗からは秋頃になると再び小さな苗(子株)が育っているという。スーパー超速成栽培では、10月下旬にこの小さな苗を採り、ポットに移し、路地で越冬させる。そして翌年5月ごろに肥料を与え、夏まで通常の形で育苗する。

来月20日ごろにはこの越後姫の苗から小さな苗を採苗する

その後、7月ごろから8月ごろに12度で冷蔵(冬の状態を作る)し、その後、9月頭頃に定植(苗床から畑に移して植える)するとともに、ハウスに幕をかけるとともにハウス内に霧を飛ばしてハウス内に温度を下げて、栽培するという。こうして“季節を早める”ことで10月から11月にかけて一番果を出荷できるのだという。

(上写真2枚)トマト



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