新潟市農業SDGs協議会が田んぼの雑草発生を抑えるロボットの実演会を実施、作業の省力化と環境にやさしい農業の実現に期待


新潟市と市内農業者や企業で構成する新潟市農業SDGs協議会は16日、新潟市南区において、田んぼの雑草発生を抑えるロボット「アイガモロボ」の実演会を実施した。参加した農業者が稼働する様子を見学し、性能や特徴などを学んだ。

新潟市農業SDGs協議会は、持続可能な農業を農家に広げていく為に、省力化につながる先進的技術と、環境にやさしい栽培技術の2つを組み合わせ、地域に広めていくことなどを目的として4月に設立。アイガモロボの実演会は新潟市農業SDGs協議会メンバーが、ロボットの性能や特徴、使い方などを習得し、営農への活用につなげていくことを目的に実施した。

アイガモロボは水田の水面に浮かべて使用する。GPS機能を使い、スマートフォンアプリの設定に従い自動で動く。搭載する2つのスクリューで土を舞い上がらせることで水を濁らせ、日光を遮ることで雑草の発生を抑制する。動力は太陽光を利用しており、充電は不要。使用期間は、田植直後から約3週間程度で、苗の長さは約30センチメートル前後までが目安となる。重量は約12キログラムで、推奨する田んぼの面積は30アールから70アール程度としており、田んぼ1反に1機の利用を想定しているという。

自動抑草ロボット「アイガモロボ」実演会の様子(新潟市南区)

自動抑草ロボット「アイガモロボ」、上部には太陽光パネルを搭載

アイガモロボの実演を新潟市農業SDGs協議会メンバーが見学する様子

アイガモロボは、有機米デザイン株式会社(東京都)が開発。井関農機株式会社(愛媛県)が農業者や新潟市などと連携し、運行管理を行う。また、アイガモロボが正常に稼働する為、株式会社farmo(栃木県)が開発する「水位・水温センサー」や、ウォーターセル株式会社(新潟市中央区)が開発する営農管理システム「アグリノート」を利用する。客観的なデータ収集と、農業者からの意見をもとに、実用化に向けた検証を行う。

新潟市農林水産部の三阪史也部長は、「化学肥料や農薬の削減について具体的な数値目標がある。その目標に向かって、今回の実証事業の結果が、どれだけ減ったか、どれだけ省力化につながったかは、多くの人が関心のあるテーマではないか。色々な技術を組み合わせることで、新しい何かができるのではないかと期待をしている」と話した。

有機農業に取り組むグループ人田畑(ひとたはた)に所属し、新潟市秋葉区でコメ作りを行っているFarmShida(新潟市秋葉区)の志田光恵氏は、「一般栽培ではない栽培を行うときには、どうしても草が問題になる。どうやって除草剤を使わないで出来るかを個人として模索していた。垣根を越えて、行政や関係者の皆さんと協力することで、地域で解決できる課題として取り組めることは良いことと感じる。アイガモロボットが利用可能で、女性でも気軽に取り組めるようになれば、農業の幅が広がるのではないか」と話した。

今後、新潟市農業SDGs協議会はアイガモロボの実証を重ね、2022年度末に結果の報告会を実施する予定という。

新潟市農林水産部の三阪史也部長(写真右から1人目)

有機農業に取り組むグループ人田畑(ひとたはた)に所属するFarmShida(新潟市秋葉区)の志田光恵氏



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