新潟県新発田市で、大倉喜八郎の別邸「蔵春閣」移築のため安全祈願祭が執り行われる


鍬入れの儀を行う公益財団法人大倉文化財団の大倉喜彦氏

新潟県新発田市は19日、新発田市東公園にて、同市生まれの実業家、大倉喜八郎の別邸「蔵春閣」移築にともなう安全祈願祭を執り行った。新発田の二階堂馨市長や(公財)大倉文化財団の大倉喜彦氏、工事を請け負う大成建設株式会社の山内隆司代表取締会長らが参加した。

大倉喜八郎は、江戸末期から昭和初期にかけて財を成した新発田市出身の実業家。現・サッポロビール株式会社や、株式会社帝国ホテルなど現代にも残る企業の礎を築いたことでも知られる。「蔵春閣」は大倉が1912年に東京・向島の隅田川沿いに立てた別邸の一部で、当時は迎賓館として用いられた。現在は解体されているが、1日から新発田市東公園に移築が開始された。移築完了は、2022年4月30日を予定している。

大倉喜八郎のひ孫にあたる大倉喜彦氏は「曽祖父は新発田市の生まれであるものの、あまり帰ってくることは無かったと聞いているが、彼の家も無くなっているため、本宅よりも思い入れのあると聞く「蔵春閣」が故郷へ帰ってくるのは良いことだと思う。建築的にも貴重なもので、内部にも海外の著名人から贈られた美術品も飾られている」と話す。

新発田市の二階堂馨市長

二階堂市長は安全祈願祭後の取材にて「迎賓館である“蔵春閣”は、当時の政治や経済の舞台となった。今度は、単に保存するだけでなく、なんらかの形で活用しながら新発田の町づくりの舞台となってほしい。また、宮大工の技を見る機会でもあるため、移築の現場も市民に公開できるように大成建設と話し合いたい」と語った。

なお、今回工事を請け負う大成建設も大倉喜八郎の起こした企業であり、山内会長は「我々としても、文化事業の一環として協力していきたい」と話した。

「蔵春閣」移築完了予定図



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