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新潟の市民を対象とした洋上風力発電のシンポジウムが開催


洋上風力発電シンポジウムの様子

新潟大学は11日、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターで、新潟市の市民を対象とした洋上風力発電に関するシンポジウムを開催した。シンポジウムでは電力会社や環境省、大学などから多くの識者が講師として登壇した。

現在、新潟県内では、村上市・胎内市沖合へ洋上風力発電所を建造する計画が動き始めている。この取り組みは、国土交通省と経済産業省が定める「再エネ海域利用法」の促進地域に選定される必要があり、県では現在、同法律の申請を行っている途中である。

今回シンポジウムを主催した新潟大学農学部農学科の関島恒夫教授は、「風力発電のような巨大な建造物は間違いなく地域環境や生活環境へ影響がある。環境への影響が少ない場所を選択するには、市民へのしっかりとした説明と、市民間でも対話する場所が必要だ」と開催の趣旨について話した。

新潟大学農学部農学科の関島恒夫教授

シンポジウムは3部制で、第1部は官民学、様々な視点から洋上風力発電に関する説明が行われた。再生エネルギーの導入を進める自然電力株式会社の畦地啓太氏は、洋上風力発電の形式や設置位置の選定条件といった基礎的な解説のほか、2050年のカーボンニュートラルへ向けた再生エネルギーの展望と課題を語った。

環境省観光影響評価課の曾田義明氏は、風力発電の導入へ向けた環境アセスメントの検討の重要性を解説。さらに、長崎大学の川邊玲教授や早稲田大学の風間健太郎准教授、日本雁を保護する会の呉地正行氏は、風力発電が魚類や鳥類へもたらす影響を解説し、風力発電の利点だけでなく課題も示した。

続く、2部、3部は講師陣によるパネルディスカッションや参加者との対話を実施した。また、webサイト「新潟沖洋上風力を考える会」も話題にのぼり、関島教授は「このサイトによって、新潟市民だけでなく全国的に情報を共有できる仕組みを作っていきたい」と今後の展望を話した。

胎内市の海岸沿いに並ぶ陸上風力発電

 

【関連リンク】
新潟沖洋上風力を考える会 https://windenergy-platform.studio.site/home#p1-5
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