【農作物の生育不良深刻化】自民党新潟県連4役が新潟県の花角知事へ「渇水対策に係る緊急要望」

新潟県の花角英世知事に要望書を手渡す自民党新潟県連の4役

自由民主党新潟県支部連合会は8月21日、新潟県の花角英世知事を訪れ、渇水対策に係る緊急要望を行った。

新潟県では7月21日以降まとまった雨が降っておらず、また連日の高温によって水稲や園芸品目などの生育不良が深刻な状況となっている。

この状況を受けて、自民党新潟県連の岩村良一幹事長、皆川雄二総務会長、高橋直揮政調会長、笠原義宗議会対策委員長の4役が花角知事に対して要望書を手渡した。

主な要望は3点。1つ目は、干ばつの応急対策として土地改良区が行う水路の造成、揚水施設の設置、送水管の設置、揚水機の購入および借り上げなどに要する経費の補助だ。水を確保するためにポンプ機を貸与して対応していることにかかる費用の補助を求めた。

2つ目は、市町村や土地改良区が行う干ばつ災害復旧事業に要する経費への補助。干ばつによる地割れが進んでいる農地は、水漏れが発生してしまう恐れがある。農地としての利用を継続するための復旧費用の補助を求めた。

3つ目は、農業者などが干ばつ被害を軽減させるために行う対策に要する費用への補助だ。個人で行う対策に係る経費負担の補助を求めた。

渇水対策に係る緊急要望を行う様子

要望を受け花角知事は、「被害の様相はまだ分からないところがあるが、いずれにしても被害が出たあとには次のシーズンに向けた補償的なものは考えていかなければいけない」と話した。

続けて花角知事は、「既に今までも色々な技術情報や、例えば消雪パイプの流用などの対策を行ってきているが、かかった費用に対して既存の制度の中で柔軟に対応出来るようにやってきているつもりだが、一段と支援の深掘りが必要なのかを早急に考えていきたいと思う」

花角知事への要望後の取材で、岩村幹事長は、「(この天気は)まだ1週間から10日ほど続くのではないかという予報を持っている土地改良区や地域の皆さんが多い。今後、収穫した時のお米の生育がどうなるかという問題もある。長期に渡ってしまっている中で被害がどうなるかという状況であり、支援をお願いした」と話した。

花角知事との会談後の囲み取材の様子

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