桃川農園・佐藤さんのやさしさとアイデア〜神納小最後の運動会に「ゆずり合いミスト」

佐藤譲さんの名前から「ゆずり合いミスト」と児童らが名付けた

村上市の神納小学校(小山和浩校長)で先月25日、運動会が開かれた。同校は来春、神納東小、西神納小と学校統合し、新たに「村上市立神納小学校」となるが、校舎は西神納小を使用することが決定しており、現在地で運動会が開かれるのは、今年で最後となる。

昨今の猛暑を受け、保護者として長年同校に関わり、P T A会長なども歴任した、同市桃川で桃川農園を営む佐藤譲さん(49)は、子どもたちの熱中症を未然に防ぎたいと勘案。同農園で栽培するイチゴ“越後姫”の苗づくりに使用しているミスト発生装置をグラウンドに設置することを思い立ち、運動会前日に駆け付けた。

ホース状のミスト装置は全長約20㍍。児童らの応援席脇の木々に括られており、繋がれた水道の蛇口をひねると、グラウンドに向かってやさしいミストが舞う仕掛けに。児童らは佐藤さんの名前から「ゆずり合いミストコーナー」と名付け、競技後には必ず涼を得るなどして活用。応援に訪れた地域住民も同コーナーを行き交った。

本部での気温35℃に対し、応援席側は29℃と目に見えて冷却効果を発揮し、リフレッシュの機会を得た児童らはフィナーレまで元気と笑顔いっぱいに、最後の運動会を駆け抜けていた。

競技後などに涼を得てリフレッシュする児童ら

佐藤さんは「子どもたちがお世話になった学校へのささやかな恩返し。今後、初秋なども暑さが残るので、暑い時季に市内で開催される運動会等から要望があれば、可能な限り協力したい」と笑顔。同校の小池満喜子教頭は「ミストのおかげで最後まで元気に参加した子どもたちの笑顔とがんばりが、忘れられない良い思い出になった。佐藤さんにはとても感謝しています」と笑顔で話していた。

村上新聞2019年6月2日号

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