【目指すは100億円企業】マスヤ味方店・栗林礼奈新社長就任 600坪新店舗構想を発表

前社長の関根厚さん(左)から新社長の栗林礼奈さん(右)へバトンが渡され、笑顔で並ぶ父娘
新潟市南区のスーパー「マスヤ味方店」を運営する株式会社マスヤは4月22日、ホテルイタリア軒で代表取締役社長就任式を開き、3月5日付で就任した栗林礼奈社長が今後の経営方針と新事業構想を発表した。式典には取引先や支援者、行政関係者ら約70人が出席し、新体制の門出を祝った。
栗林社長は、東京での勤務を経て2020年に新潟へUターンし、翌2021年から家業のマスヤ味方店に入った。SNS発信や独自の売り場づくりで店舗再建に取り組み、「4年で売上高を3倍に伸ばした」と説明。地域の個人商店を取り巻く環境が厳しさを増す中、「誰もやっていないことをして、尖って尖って尖りまくる。誰も真似できない領域まで磨き上げたい」と述べた。

栗林社長らしい軽快なトークに笑いが起こるなど、会場は終始和やかで温かな雰囲気に包まれた

就任式で栗林社長は、1948年創業の歴史を振り返り、新店舗構想や地域密着の店づくりを語った。閉店したマスヤ中之口店(同区)の再出店計画にも触れた
今後の柱として掲げたのは、「買い物をする場所」から「食のエンタメ聖地」への転換だ。地域コミュニティーとファンコミュニティーを融合させ、試食体験やイベント、ライブ配信による販売などを通じ、県外客も呼び込む“目的地型スーパー”を目指すという。
この一環として、店舗隣接地を活用した約600坪規模の新店舗を2028年5月に開業予定と発表。店内中央にオープンキッチンを設け、調味料や生鮮品の試食体験を強化するほか、地域住民参加型のワークショップやDIYによる店舗づくりも構想している。
さらに、TikTok上で商品を販売するライブコマース事業にも乗り出す方針を示した。店内を巡りながら商品を紹介し、その場で購入につなげる仕組みで、県外フォロワーの需要取り込みを狙う。物流面では、西濃運輸を中核とするセイノーホールディングス株式会社(岐阜県大垣市)との連携を進める方針を示した。

来賓を代表して祝辞に立った新潟市南区の長浜達也区長は、栗林社長のこれまでの行動力と発信力をたたえ、今後のさらなる飛躍に期待を寄せた

乾杯のあいさつに立った株式会社XLOCAL(クロスローカル、山形県鶴岡市)の佐藤真希子取締役
式典後、報道陣からの質問に栗林社長は、目指す経営者像について「自分自身が常に楽しく、ワクワクしていたい。従業員やお客様など周囲の人を喜ばせ、活力を与えられる存在になりたい」と語った。その上で、店舗の将来像について「ただ買い物をする場所ではなく、来たら元気になるパワースポットのような店にしたい」と力を込めた。
売上目標については「30年後に100億円企業を目指す」とし、「企業が地域を支え、公園や図書館をつくれるような存在になれたら面白い」と地域還元への思いも口にした。地域密着の老舗スーパーは新体制で新たな一歩を踏み出した。
【Google マップ マスヤ味方店】
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