国際人材と地域の未来を考える 「まちなか大学」が開講(新潟県長岡市)
新潟県長岡市のまちなかキャンパス長岡で、今年も「まちなか大学」が開講した。全5回で構成される同講座は、明治維新後の長岡復興を支えた「米百俵の精神」を現代の社会課題に重ね合わせ、テクノロジーやグローバルな視点から地域の発展を考える内容。市内外から22人が参加している。
第1回講座は5月21日に開かれ、「国境を越えた『米百俵』の精神」をテーマに実施された。参加者は、国際人材との交流がもたらす地域の可能性について理解を深めた。
講師を務めたのは、株式会社雷神(新潟県長岡市)の原洋介代表取締役。原代表は、戊辰戦争で大きな被害を受けた長岡が教育への投資によって復興を果たした歴史を紹介するとともに、当時の若者たちが身分や立場の違いを超えて学び合った「ランプ会」の活動について解説した。

また、人口減少や人手不足が進む地方都市の現状にも触れ、「長岡には米百俵やランプ会に代表される、人を育て、人と人を結び付ける文化がある。その精神を世界へ広げることで、新たな発展の道が見えてくる」と語った。
さらに、国籍や文化の違いを超えて協力し合うことの重要性を強調し、高度な技術や専門知識を持つ外国人材を長岡に呼び込み、新たな産業やイノベーションを創出していくことが、今後の地域発展につながるとの考えを示した。
参加者は熱心にメモを取りながら原氏の話に耳を傾けた。長岡市内から参加した恩田孝樹さん(54歳)は、「(話を聞いているうちに)心に火がついた。これからの講義が楽しみ」と期待を寄せた。

第2回講座は5月28日に開催され、長岡工業高等専門学校(新潟県長岡市)の和久井直樹准教授が講師を務めた。「AIが長岡の産業や市民生活をどう豊かにしていくのか」をテーマに講演し、参加者は最新技術と地域社会の関わりについて理解を深めた。
第3回講座は6月4日午後7時から開催される。講師にPRANA CHAI JAPANの野村功太朗代表取締役を迎え、「小さな長岡ブランドの育て方」をテーマに実施する。地域が持つ魅力をグローバルな視点で捉え直し、世界の人々が価値を感じるブランドをどのように育てていくかについて考える。