TDKが小千谷市に成長分野センサ製品群の生産工場を新設、破綻したJSファンダリ半導体工場の跡地に

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TDK(東京都中央区)は6月1日、新潟県小千谷市にあるJSファンダリ(東京都港区)の旧半導体工場跡地を取得し、センサ製品の新工場「TDK信濃川テクノ工場」を設立することを発表した。

2029年上半期の稼働開始を予定しており、成長分野と位置付けるセンサ事業の生産基盤を国内で拡充。ロボットやスマートインフラ、自動化システム向けなどの需要を取り込む。取得額は非公表だが、数十億円規模とみられる。

同社は、受動部品、センサおよびセンサシステム、電源、リチウムイオン電池、全固体電池、磁気ヘッド、AI・ソフトウエアソリューションなど多様な最先端ポートフォリオを有する。なかでもAIエコシステムを重要市場と位置付け、自動車、ICT、産業機器分野で事業を拡大している。2026年3月期の売上高は約2兆5000億円、従業員数は全世界で約10万7000人。

新工場「TDK信濃川テクノ工場」の予定地は、小千谷市の千谷工業団地。かつてはJSファンダリが新潟工場を置き、パワー半導体ウエハーを製造していたが、2025年7月に経営破綻。500人を超える従業員が全員解雇されるなど、地域経済への影響が大きく、工場跡地の活用が課題となっていた。

小千谷市と新潟県は2026年2月、同工場がある千谷工業団地について、国の産業集積支援制度への適用を申請。データセンターなどハイテク産業の誘致や、排熱を道路融雪などに生かす構想を検討していた。TDKの新工場計画により、大規模工場跡地の活路が開ける形となる。3選を果たしたばかりの花角英世知事が掲げる「攻めの経済政策」にも追い風が吹く。

 

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