【新潟発の挑戦が集結】「NIIGATAベンチャーアワード2026」開催 LIGHTSHIP(新潟県上越市)がアントレプレナー部門最優秀賞

「NIIGATAベンチャーアワード2026」受賞後の記念撮影の様子

一般社団法人新潟ニュービジネス協議会(NBC)は6月2日、NINNO(新潟市中央区)で「NIIGATAベンチャーアワード2026公開プレゼン審査会・表彰式」を開催した。

同アワードは今回で12回目の開催。県内で革新的な商品・サービスの創出に取り組む企業や団体、個人を表彰するもので、会場には県内の経済団体関係者や行政関係者、教育機関関係者らが多数来場し、県内発の新たなビジネス創出への期待を寄せた。

公開プレゼン審査会では、各部門のファイナリストが登壇し、それぞれの事業や構想についてプレゼンテーションを実施した。

ビジネスアイデア部門では、新潟大学の植前かずは氏が、規格外となった県産洋梨「ル・レクチェ」を活用した体験型アップサイクルブランド「LeCrisp(ルクリスプ)」を提案した。食品ロス削減と地域ブランド創出を両立させる取り組みで、QRコードを活用した生産者との接点づくりなど、若年層に向けた新たな新潟土産の創出を目指している。

また同部門では、新潟ビジネス専門学校のYAMIN SOE(ヤミン・ソー)氏が、放置自転車を資源として再活用する「Re:Cycle NIIGATA」を発表した。不要な放置自転車を無料で回収し、修理・再生したうえで販売する事業で、ミャンマー出身の若者による取り組みとして注目を集めた。放置自転車問題の解決と資源循環の推進を両立する構想が特徴だ。

アントレプレナー部門では、製造業向けAIロールアップ事業を展開する株式会社プロッセルホールディングスが登壇。熟練工の技能をデータ化し、独自AIとエンジニアリングによって生産性向上を図る構想を発表した。地方の製造業が抱える人材不足や技術承継の課題解決を目指す内容に、来場者からも高い関心が寄せられた。

審査員としてコメントをする、新潟ニュービジネス協議会「地域未来創造委員会」の池田拓史委員長

新潟発の高校教育システムを発表する株式会社LIGHTSHIPの松本将史代表取締役

審査の結果、アントレプレナー部門最優秀賞には株式会社LIGHTSHIP(新潟県上越市)が選ばれた。同社は「新潟から高校教育のスタンダードを創る」を掲げ、「働くことで学ぶ」をコンセプトとした産業人材育成システムを展開。高校生が地域企業での就業体験と地域活動に取り組みながら学ぶ独自の教育モデルを提案し、高く評価された。

ビジネスアイデア部門最優秀賞には株式会社JPNX(新潟県村上市)が選出された。AIと輸出免税制度を組み合わせ、日本のコレクション資産などを海外市場へ直接届ける越境C2B2Cプラットフォーム構想が評価された。

支援部門最優秀賞には学校法人新潟総合学院開志専門職大学(新潟市中央区)が選ばれた。同大学は、地域企業と連携した実践型起業人材育成・地域共創支援事業を展開。新潟若者ビジネスアイデアコンテスト「Open Gate NIIGATA」などを通じて、学生の新規事業創出や地域課題解決を支援する取り組みを進めている。

さらに、AIによる評価で選出されるAI審査賞も開志専門職大学が受賞。来場者投票によるオーディエンス賞には株式会社With Youが選ばれた。同社は未利用魚として扱われることの多い新潟県産の「エソ」を活用し、ミンチ加工や味噌漬けなどの商品化を進める「エソカラエシカル」事業を展開。水産資源の有効活用と就労支援を組み合わせた取り組みが共感を集めた。

新潟ニュービジネス協議会の宇尾野隆会長(左)と、アントレプレナー部門の最優秀賞を受賞した株式会社LIGHTSHIPの松本将史代表取締役

株式会社JPNXの板越太成代表(右)

アントレプレナー部門最優秀賞を受賞した株式会社LIGHTSHIPの代表取締役・松本将史氏は、「これからもさらに頑張って、新潟発のこの仕組みを全国に広げていきたい」と受賞の喜びを語った。

NIIGATAベンチャーアワードは、新潟県内の起業家や新規事業創出を担う人材を発掘・支援することを目的として開催されている。今回も教育、人材育成、地域資源活用、製造業DX、越境ECなど多彩なテーマが集まり、新潟から新たな価値創造に挑むプレーヤーたちの存在感を印象づける機会となった。

 

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