【お手柄】CoCoLo長岡の職員6人、連携して救命処置 長岡市消防が表彰(新潟県長岡市)

突然の事故や急病は、いつ、どこで起きるか分からない。人が多く集まる商業施設では、利用客が突然倒れ、従業員や施設関係者が対応を求められることもある。救急隊が到着するまでの間に、現場に居合わせた人が119番通報や心肺蘇生、AED(自動体外式除細動器)による処置を行うことが、命を救うことにつながる。

長岡市城内町の「CoCoLo長岡」食品館で2026年7月27日午後1時23分ごろ、会計を終えた50代女性が突然倒れ、心肺停止となった。現場に居合わせた従業員ら6人は、119番通報するとともにAEDを手配。胸骨圧迫やAEDによる電気ショックなどの救命措置を行い、救急隊の到着前に女性の意識を回復させた。長岡市消防本部は8月19日、女性の救助に当たった6人に感謝状を贈った。

長岡市消防本部での表彰式

表彰を受けたのは、株式会社ベルーフのレジ担当、篠田純子さん(47)、宮地裕子さん(59)、金子姫歌(ひめか)さん(18)、エスシーエスピー株式会社の警備担当、岩﨑規文さん(70)、JR東日本新潟シティクリエイト株式会社の藤野健太郎さん(36)、小林美果さん(23)の6人。

見事な連携が1人の命を救った

当時、会計後にレジ前で女性が座り込み、意識を失っていく様子を目にした篠田さんは、異変に気付き、周囲に助けを求めた。ベルーフでは、現場で急病人が出た場合、すぐに警備員を呼ぶよう、日頃からマニュアルに基づいて指導していたという。今回もその手順に従い、近くにいた宮地さん、金子さんと連携して対応した。

宮地さんは警備員の岩﨑さんに連絡し、金子さんは119番通報した。宮地さんから呼ばれて現場に駆け付けた岩﨑さんは、女性の状態を確認し、胸骨圧迫とAEDによる処置が必要と判断。胸骨圧迫を行い、現場に駆けつけた藤野さんとともにAEDによる2回の電気ショックを実施した。その結果、女性の意識が戻った。小林さんはその間、到着した緊急車両を誘導するなど、救命活動を支えた。

篠田さんは、「まさか自分の目の前でこういうことが起こるとは思っていなかったので、びっくりした。皆さんの行動力と連携が命を救うことにつながった」と、救助時の様子を振り返る。

AEDを使った救命措置に当たるのは、岩﨑さんにとって今回が初めてだった。「説明が分かりやすく、音声ガイドもあったので、指示通りに迅速に行えた」とする。また、胸骨圧迫の必要性を瞬時に判断した岩崎さんは、普段の訓練では人形を使って胸骨圧迫を練習していたが、生身の人に行うのは初めてだったという。「生き返ってもらいたいという気持ちで必死に行った」と振り返る。

長岡市消防本部の近藤知彦消防長(59)は、「皆様お一人おひとりの迅速な連携によって、一人の尊い命が救われた」と6人の対応を顕彰。その上で、「今回のように、人命救助には地域の方、企業の方の助けが必要不可欠。助け合いの輪が広がってほしい」と話した。

女性はその後回復し、現在は無事に社会復帰しているという。突然の事態に対し、現場に居合わせた6人がそれぞれの役割を担い、救急隊の到着前に救命措置をつないだ。

(写真・文 北条隆士)

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