新潟県の花角英世知事が2022年最初の定例会見、知事選出馬について「できるだけ早く気持ちを固めたい」

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は4日に定例会見を開き、年頭所感などを発表した。今年5月に迫っている新潟県知事選への2選へ向けた出馬については、「自分の役割を考え、いずれにせよ、できるだけ早く気持ちを固めたい」と話すにとどめた。

花角知事はまず2022年の抱負として「昨年は新型コロナウイルス拡大の悪化でいろいろな制約を受けた。今年はコロナの影響を受けている企業や生活が厳しい人への支援をやる一方で、変異株への対応もして、目の前の仕事はしっかりやっていく。同時に新潟県の中長期な発展を進める。分散型社会や脱炭素型社会などの仕込みをしていく。前に進む社会にしていきたい」と語った。

具体的な内容については「東京都のコロナ感染者が3日に100人を超えたが、万が一、新潟県内で多く発生しても適切な医療を提供していきたい。ワクチンの3回目などは市町村と連携して円滑に進めていきたい。オミクロン株は早晩、新潟県にも入ってくると考えている」と話した。

一方で「人口減少社会の中で、起業に挑戦できるまちづくりや新潟県の魅力の発信など、新潟県に訪れる人が増える一年にしていきたい。また、働きかた改革を進めて、デジタル化社会の実現にもつなげていく。仕事のやり方を見直し、効率的な行政の職場にしていく。テレワークや女性活躍などを意識していきたい」と話した。

関連して地域医療について「医療圏ごとに持続可能性のある医療が議論されている。地域住民の不安感を払しょくする丁寧な説明や情報発信など、コンセンサスをとらなければならない」と話した。

昨年末の大雪についても言及した。「全国的にも除雪作業中の死亡が増えている。全国で700から800人が亡くなっており、深刻な課題だ。高齢化の地域では無理をしているのだろう。命綱を使うことや機械の使用に気を付けてもらいたい」(花角知事)。

佐渡の世界遺産については、「これまで通り、国の国内推薦にしてもらいたい。佐渡市とも連携し、国会議員、県議会議員、市議会議員の議員連盟があるので、相談をしながら効果的に働きかけていきたい」と話した。

昨年12月の泉田裕彦衆院議員と星野伊佐夫県議の一連の裏金問題などについては、「新潟県のイメージを悪化させているとしたら残念だ。事実関係は分からないが、金権政治が新潟に残っているのかと思われたのであれば残念だ」と話した。

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