サトウ食品株式会社の2021年4月期 第2四半期連結決算 売り上げ、利益とも好調に推移

サトウ食品本社

サトウ食品株式会社(新潟)が9日に発表した2021年4月期 第2四半期連結累計期間の売上高は、新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、包装米飯および包装餅製品ともに主力製品を中心に堅調に推移し、前年同期比10億5,300万円増の174億4,400万円(前年同期比6.4%増)となった。

利益については、売上高の増加に加え、生産性の向上により売上総利益が増加した結果、営業利益は7億3,700万円(前年同期は△3億7,000万円)、経常利益は8億8,100万円(前年同期は△2億4,600万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億8,800万円(前年同期は△2億3,300万円)で、第2四半期連結累計期間としては過去最高の実績となった。

通期の業績予想については、第3四半期連結会計期間について予測不能の要素が多くあるため、据え置いた。

なお同社グループは主力製品である包装餅が季節商品(特に鏡餅)であり、その販売が年末に集中するため、第3四半期連結会計期間の売上高および利益が、他の四半期連結会計期間に比べ、著しく増加する傾向がある。

製品分類別における販売の動向は以下のとおり。

 

包装米飯製品

簡便性や保存性の高さから需要拡大傾向が続く中、昨年6月に竣工した新米飯工場「サトウのごはん聖籠ファクトリー」の本格稼働により生産体制が整ったため、商品のバリエーション強化を目的に、新商品「九州産ひのひかり」、復活商品「会津産コシヒカリ」、「国内産コシヒカリ」を発売した。

さらに、長年にわたる炊飯に関する研究や風味・食感を保つための保存試験により、賞味期限1年への延長が実証されたため、今年8月1日製造分より、サトウのごはん全自社ブランド商品の賞味期限をこれまでの10か月から1年へ延長し(一部製品を除く)、食品ロスの削減にも取り組んだ。

これらの取り組みとともに、同社製品が日本古来の炊飯方法を忠実に再現した独自の製造技術(厚釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊き立てのごはんを再現できることや、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることが消費者の利便性および安全・安心意識にマッチしていること、さらには、昨今の生活スタイルの変化を背景とした内食需要の高まりが影響し、売上高は堅調に推移した。

その結果、包装米飯製品の売上高は119億2,200万円(前年同期比8.0%増)となった。

 

包装餅製品

同社グループのみが個包装に使用している酸素を吸収する「ながモチフィルム」の特徴(鮮度保持剤なしでつきたての美味しさを24か月保持)を芦田愛菜さんが可愛らしく紹介するCMや、切り餅「いっぽん」のスティック形状を活かした様々な食べ方を消費者に提案するCMを8月より全国放映し、販売拡大に努めた。

鏡餅については、らくポイシリーズや小飾りシリーズのアイテムの充実、サッとタイプの化粧箱を赤基調のパッケージに一新したほか、「アマビエ」をモチーフとしたパッケージ商品を新たに追加するなど、年末の最需要期に向けた取り組みを行った。

また、鏡餅を店舗で陳列する際の開封作業の軽減を目的として、段ボールを開封するとそのまま商品の陳列ができる「らくらくパッケージ(SRP対応段ボール)」を新たに採用し、取扱店の拡大を目指した。

これらの取り組みのほか、新型ウイルスの感染拡大を背景とした内食需要の高まりもあり、売上高は堅調に推移した。

その結果、包装餅製品の売上高は55億900万円(前年同期比3.2%増)となった。

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