新潟ろうきんがフードパントリーに参加、140組へ女性用品などを配布 地域への貢献で職員も意識変化を

来場者へ物資を受け渡すろうきんの職員

新潟ろうきん本店営業部と新潟西支店の職員は10月29日、にいがたお米プロジェクト事務局が主催するフードパントリーに参加した。同日の会場には、ひとり親家庭など約140組が来場。ろうきんでは独自ブースを設置し、母子家庭向けに生理用品などを入れたセットを配布したほか、来場した子どもたちのための遊戯スペースも提供した。

にいがたお米プロジェクトは、新潟市内で児童扶養手当を受給しているひとり親家庭などに毎月食料米を届ける活動だが、並行してフードパントリーも実施しており、こちらは今年で5回目の開催。同取り組みには、フードパントリーに登録する新潟市中央区、西区、東区の母子家庭や父子家庭が来場する。

会場では、米や野菜、調味料をはじめ、フードパントリーに寄附されたお菓子など多種多様な食料品、ほかにもマスクなどの生活物資を提供。また、生活相談ブースなども設置。単に物資を提供するだけでなく、来場者の不安や家庭の問題の解決も目指す。

フードパントリーには、市内各地から多くの人が来場した

ろうきんが独自に用意した物資

ろうきんはこれまでお米プロジェクトの宅配業務に協力してきており、昨年からはフードパントリーにも参加。来場者へ生理用品などを中心とした物資を配布している。これは、ひとり親家庭の多くが母子家庭であり、その経済的負担を軽減することを目指してろうきんの女性職員が発案したもの。

ろうきん事務局の西澤理恵さんは、「昨年のフードパントリーでこうして物資を配る中、来場者の方々から感謝の言葉をいただいたり、喜んでいただいたので、今年も引き続き配布することになった」と話す。ろうきんで配布するセットの中には生理用品だけでなく、にいがたRibbon net(公益財団法人新潟県女性財団)と新潟市パーソナル・サポート・センターのリーフレットを同封。「困っていることがあれば、相談してもらえれば」(西澤さん)という。

10月29日、フードパントリーにはろうきん本店営業部と新潟西支店の職員計20人が参加し、物資の受け渡しだけでなく、駐車場までの荷物運びの手伝いにも奔走。同日午前は時折激しい雨が降る悪天候だったが、職員たちは雨具姿で台車を押して会場と駐車場を行き来していた。

また、来場者は小さな子ども連れであることが多いため、今回は他参加団体と共同で子ども用スペースを設置。ろうきんでは「スーパーボールすくい」を用意し、職員たちも来場した子どもたちとの交流を楽しんだ。

会場の様子

子どもたちの様子を見る職員たち

今年フードパントリーに初めて参加した新潟西支店の竹内亮子次長は物資の受け渡しを終え「物資を渡す際に来場者の方から『ありがとうございます』や『いつも助かっています』と声をかけていただけるのが嬉しい」と頬を緩めた。そして、「(こういった活動を契機に)地域や町内会との繋がりを意識することも増えていくと思う」と話した。

ろうきんでは前述したお米プロジェクトへの協力のほか、子ども食堂への支援や「生活応援無料セミナー」、学校での出前授業による金融教育など、地域の活動へ積極的に参加している。地域貢献はもちろんだが、こうした活動を通して「職員自身の意識の変化や、ろうきんという組織の独自性を再確認する機会になれば」と本店営業部の髙橋理部長(新潟西支店長兼務)は期待を込める。

にいがたお米プロジェクトの二瓶千代喜会長も「単に地域や社会への貢献というだけでなく、身近な活動に参加することで、受ける側はもちろん、する側も意識の変化がある。ろうきんの職員の皆さんも、何か感じるところがあれば」と話す。つづけてフードパントリーでの活動について「我々だけだと気がつかない部分もある。今回独自で配布物を考えてもらったように、別の視点で支援を考えてもらえるのはありがたい」という。

ろうきんでは各支店がそれぞれ地域活動を行っている。そうした多くの地域で培われた知見や、各職員の意識が共有されれば、個々の活動の質もさらに向上するだろう。単なる金融機関以上に地域へ密着する姿勢が、これからどう進化していくかにも期待だ。

 

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本記事は、新潟県労働金庫提供による広告記事です。

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