長岡市で「シリコンバレー流の新規事業立ち上げプログラム」から生まれたビジネスプランの発表会

8チーム(29名)がビジネスプランを発表

新潟県長岡市(イノベーション課)では今年5月から2か月間にわたり、新規事業の効率的な立ち上げ方を学ぶシリコンバレー生まれの「リーンローンチパッドプログラム」を行ってきたが、4日、同プログラムに参加した8チーム(29名)が、その成果でもあるビジネスプランを発表した。

リーンローンチパッドプログラムは、商品アイデアの試作品を作成し、ユーザーの反応を分析し、改善を素早く繰り返しながら効率的に事業を立ち上げる手法。長岡市では、講師にシリコンバレーをはじめ国内外で活躍している株式会社ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ代表の堤孝志氏(※詳細な略歴は下記に記載)を迎え、NaDeC BASE(ナデックベース)などを会場に5月25日からビジネスの具現化を目指して6回の講義と約3カ月間のサポートを行ってきた(長岡市ホームページによると講義は以下のとおり)。

・5月25日「アイデア発想(byデザイン思考)」
・6月9日「商品価値検証(byリーンスタートアップ)」
・6月21日「ビジネスモデル設計」
・7月4日「収益モデル設計」
・7月18日「ビジネスプラン化」
・8月4日「最終発表DEMO DAY」

ビジネスプラン発表

ビジネスプランの発表は、各チームがプレゼンを終えるたびに、コメンテーターが、アドバイスをするスタイルで進められた(なおコメンテーターには、株式会社AIUEO代表取締役社長の清水亮氏、JETROサンフランシスコ事務所長の中沢則夫氏など錚々たるメンバーが名を連ねていた)。

発表されたビジネスプランは、「学生向けの地域特化型メディア」「利き酒師のノウハウや個人の嗜好などを学ぶことで、その人にあった好みの酒を提案する人工知能」など。プランの発表が終わるたびに、「もっとマネタイズをしっかりと考えるべき」「ミッション・ビジョン・バリューが連動していない。連動させるべき」といった感じのアドバイスが行われていた。

最優秀賞は建物の劣化状況などを遠隔点検する壁面走行型ロボットなど

最優秀賞には、長岡高専チームの建物の劣化状況などを遠隔点検する「Wall Docter(赤外線カメラを搭載した壁面走行型ロボット)」と、同じく長岡高専チームの生ごみをミミズに分解処理させて安価に有機肥料をつくるセルフ肥料作成キット「ミミハウスZ」の2プランがが選ばれた。

Wall Docter

ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ代表の堤孝志氏は講評の中で、「2か月前(※5月25日前)にはビジネスアイデアがなかったか、あるいはあったとしても漠然としていた。それが手法を学びながらプロトタイプを作って対話したことによって具体化され洗練化していくのが分かった。これで事業のつくり方は分かったと思う。あとはやるかどうか。今後は顧客との対話を含めて継続して事業の実現性を探ってほしい。またこれから全国各地で行われるビジネスコンテストに参加してほしい」などと語っていた。

最優秀賞を受賞したメンバーの1人は、「普段研究をしているが、将来どうなるのかというのを、あいまいなまま研究をしている部分があった。いい経験になった」と語っていた。

(※)堤孝志氏。株式会社ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ代表。事業化プロセスを活用してスタートアップの投資育成を行うシードアクセラレーターを運営する。総合商社、シリコンバレー及び国内のVCでの通算20年以上にわたる新規事業の立ち上げとベンチャー投資の経験と、「顧客開発モデル」等の事業化手法の知見とをブレンドした経営支援が強み。東京理科大学工学部卒、早稲田大学客員教授。訳書に「アントレプレナーの教科書」などがある。

最優秀賞には2チームが輝いた

ビジネスプランを発表した8チームのメンバーたち

長岡市と相乗りタクシーの実証実験を行っている株式会社のNearMe代表取締役社長の高原幸一郎も登壇し、先輩企業家として応援メッセージを送った

NaDeC BASE(ナデックベース)