【記者ノート】笹川建設社長・小林英樹氏インタビュー 「ユースエール認定」に続き、女性活躍推進の建設業として「えるぼし認定」企業にも!

インタビューに応じる笹川建設の小林英樹社長

昭和19年4月祖父が旧能生町で創業

株式会社笹川建設は昭和19年4月、小林英樹社長の祖父(母の父)が旧能生町で個人営業建設請負業として創業を開始した。小林社長は5代目だが、世代的にはは3世代目の社長だ。前社長の妻、笹川幸江さんも代表取締役を務める。

同社は新潟労働局による「えるばし認定」企業に選ばれ、県内では102社目の認定となった。同社の従業員数は43人でうち8人が女性で、女性労働者の比率が17.5%と同産業平均の14.8%を上回り、女性管理職の比率も16.7%で同産業平均の4.15%を上回っている。

同社長は今回の認定に対して、「働き方改革で以前から、私達のような建設会社でも女性には頑張って貰いたいと考えて来た。今回の『えるぼし認定』を機に、更に仕事と家庭の両立支援や、女性の登用・活躍に積極的に取り組んでいきたい」と話している。

なお、同社は若者の採用・育成にも積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業として昨年度「ユースエール認定」にも選ばれている。

 

民間・公共による木々の伐採工事も増加、木くずのチップ粉砕処理のリサイクル化にも!

糸魚川市中野口(旧能生町)の笹川建設の本社

小林社長は高校卒業後、神奈川県や愛知県などの建設会社で土木事業に携わり、10年以上に渡り土木を一から学んできた。31歳で能生に戻り、笹川建設に入社し経験を積み、令和5年4月に先代から社長を引き継ぎ4年目になる。

同社長は「あっという間の3年だった。確かに昨今は気候変動でキャパを超える豪雨などで地滑りなども起きており、災害復旧の工事もあることは確かだ。ただ以前のように公共工事が増えているわけではないので、土木工事における事業量について心配している」とも話す。

確かに、同社は昭和19年創業以来、糸魚川市能生地区において、河川工事・道路歩道設置工事・砂防工事などをメインに土木工事業を施工して来た。近年は時代の要請もあり、民間・公共による木々の伐採工事が増えているほか、伐採に出た木くず(一般廃棄物)などを自社所有の剪定枝粉砕処理車によりチップ粉砕処理するリサイクル化(2年後には堆肥になる)にも取組んでいる。『伐採・枝切りの事なら、笹川建設へご用命下さい!!』とのPRにも力を入れている。

また平成20年4月から笹川石油としてガソリンスタンドも行っている。同社の従業員は47人で、全事業の売上高は7億余りとのことだ。

令和8年4月に竣工した河川河床掘削工事の現場(糸魚川市大王地内)

 

「妙高杉ノ原マウンテンリゾート開発」、シャルマンスキー場への波及にも期待!

能生地区奥の能生谷(糸魚川市西飛山)にはシャルマンスキー場がある。その裏には妙高山麓が広がっている。その妙高地域の一画の杉野沢地区などでは今、外資系不動産投資ファンドのペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)が妙高エリアで進める「妙高杉ノ原マウンテンリゾート開発」のプロジェクトが展開されようとしている。

しかも、PCGによる大規模開発は妙高高原地域のみならず、長野県野尻湖、斑尾高原などの300ヘクタールにも及ぶもので、全体投資額は約2000億円規模にもなるという計画だ。

小林社長も「まだまだ全体の輪郭は見えていないが、もしこの大規模開発がシャルマンスキー場とも繋がるようになれば、大いに期待出来る。更に東京電力柏崎刈羽原子力発電所におけるUPZ自治体には糸魚川地区は入っていないものの、それでも上越市域の住民の皆さんの避難路などの整備についても検討されるかも知れないので、私ども地区の建設会社への受注もあり得るのでは」とも期待を込めて話す。

 

竜哲樹(にいがた経済新聞ライター)

 

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