“食べたい”と“健康”を両立 PFC-lab.新潟県から全国へと広がる人気キッチンカーへ(新潟県長岡市)
「健康食=あじけない」。そんなイメージを、いい意味で裏切ってくれるキッチンカーがある。
新潟県柏崎市在住の千原茉維子さん(39歳)が店長を務めるキッチンカー「PFC-lab.」だ。2022年3月の創業以来、長岡市在住の村山憲司オーナー(42歳)とともに、新潟県長岡市を中心に県内各地の催事やマルシェへ出店。最近では山形、福島、栃木など県外イベントにも足を運び、少しずつ認知度を広げている。

イベントによってはキッチンカーではなく、テント出店のときも
店名にある「PFC」は、たんぱく質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の頭文字に由来する。栄養バランスを意識しながら、高タンパク・低脂質を軸にしたメニューもある。
「生姜醤油鶏そぼろ」のような健康志向メニューが並ぶ一方で、「カレーからあげ」のように食欲を刺激する商品も人気を集める。千原店長は「メニューごとに、PFCバランスを表記している」と話す。
なかでも看板商品のひとつである「カレーからあげ」に使うカレーパウダーは、同店オリジナル。村山オーナーが4種類のパウダーを独自に配合し、試行錯誤の末に完成させたという。香りの広がりと後を引くスパイス感が特徴で、リピーターも多い。
近年の健康志向の高まりも追い風となり、売り上げは着実に伸びている。公式インスタグラムのフォロワー数は1,000人を超え、30〜40歳代の男性客を中心に、学生や女性客の利用も増えてきた。
もともと子ども好きだったという千原店長は、かつて保育の道を志して学校に通っていた時期もあった。しかし、さまざまな仕事を経験するなかで、飲食業の持つ魅力や可能性に惹かれ、現在の道へ進んだ。

「毎日が楽しくて、やりがいがあります」と笑顔を見せる千原茉維子店長
キッチンカー営業は、接客や調理だけではなく、売り上げ管理や出店計画など経営面まで担う必要がある。決して楽な仕事ではない。それでも千原店長は「毎日が楽しくて、やりがいがあります」と笑顔を見せる。
「いろいろな人と出会って、仕事を通して多くの経験をさせてもらっています。自分自身のスキルアップにもつながっていますし、村山オーナーにも感謝しています」と語る千原店長。
オフの日には、自宅で飼っているウサギと遊ぶなど、ゆったりとした“ひとり時間”を楽しんでいる。忙しい日々のなかで、そうした時間が心を整える大切なひとときになっているようだ。
同店の今後について千原店長は、「オーナーの意向もある」としつつ、「もっと店を大きくして、県外の人たちにもPFC-lab.の魅力を知ってもらいたい」と静かに意欲を語った。

「もっと店を大きくして、県外の人たちにもPFC-lab.の魅力を知ってもらいたい」と語る千原店長
“健康的なのに、しっかりおいしい”。そんな一見むずかしそうな両立を、キッチンカーという身近な形で実現してきたPFC-lab.。イベント会場を巡りながら届けてきた一皿は、これからさらに県境を越え、多くの人の心と胃袋をつかんでいきそうだ。