【阿賀野川に咲いた夏の記憶】約6,000発の「ござれや花火」に大歓声

第52回阿賀野川ござれや花火が開催

阿賀野川ござれや花火実行委員会は8月25日、新潟市北区松浜と東区津島屋にまたがる阿賀野川松浜橋上流付近で「第52回阿賀野川ござれや花火」を開催した。約6,000発の花火が阿賀野川の夜空を彩り、会場周辺は多くの観客でにぎわった。

今年の大会テーマは「新(あらた)―変わらないために、変わる―」。地域とのつながりや、住民がともに夜空を見上げる時間を未来へ残すため、時代に合わせて大会を変化させていく決意を込めた。

当日の空は雲が少しかかった天候で、夕方になると河川敷には家族連れや若者らが続々と集まった。会場周辺には飲食などの出店が並び、来場者は食事を楽しんだり、打ち上げを待ちながら記念撮影をしたりして過ごした。

会場の様子

19時30分ごろから開会セレモニーを行い、花火は19時50分ごろ、オープニングスターマインで幕を開けた。阿賀野川下流付近に浮かべた台船から花火が次々と打ち上がると、大輪が開くたびに会場から歓声と拍手が上がった。

阿賀野川の川幅を生かした花火は視界いっぱいに広がり、腹に響くような音が河川敷を包んだ。プログラムでは、家族への感謝や祝い、追悼などの思いを託したメッセージ花火をはじめ、企業花火やスターマインが次々と打ち上げられた。

20時2分ごろからは、地域の小学生が考案したデザイン花火が登場した。新潟の高級魚ノドグロや西洋梨「ル・レクチェ」、豊栄桃太郎トマト、トキなどを題材にした花火が夜空を彩った。

デザイン大賞に選ばれたのは、東山の下小学校の稲垣朱莉さんによる「幸せ」。トキをモチーフに、海を越えて多くの人に幸せが届いてほしいとの願いを込めた。このほか、松浜小学校を題材にした作品など、子どもたちの郷土への思いを表現した花火が打ち上げられた。

20時17分ごろからは、日本煙火芸術協会に所属する花火師による「芸術花火」を実施した。愛知、秋田、茨城、長野、新潟の花火師が手掛けた10号玉を一発ずつ披露。「万華鏡」「白耀の華」「海月の舞(紅)」「昇木葉付 ひまわりの花」「ポッピングシャワー」など、色彩や形、光の移り変わりに趣向を凝らした作品が阿賀野川上空に次々と開花した。

20時29分ごろからは、オリジナルスターマインをはじめ、企業や地域の団体などによる協賛花火が続いた。

クライマックスは20時50分ごろから始まったグランドフィナーレ。音楽と花火を組み合わせた超特大ミュージックスターマイン「花鳥風月スペシャルver+2尺玉×3発」が、阿賀野川の夜空を覆うように展開した。

巨大な光の輪が上空いっぱいに広がり、河川敷に大きな音が響くと、会場は歓声と拍手に包まれた。最後を飾る特大スターマインが夜空から消え、約1時間にわたる花火大会は幕を閉じた。

2026年大会では、安全確保と円滑な会場運営を目的に、土手上の一部を有料観覧席エリアとするなど、会場の運営方法を変更した。また、大会の様子をYouTubeでライブ配信し、会場を訪れることができない人にも花火を届けた。

地域住民や企業、ボランティアなどの協力によって開催されてきた阿賀野川ござれや花火。52回目となる今年も、地域の願いや感謝を乗せた大輪が、新潟の夏の終わりを飾った。

こんな記事も