【コラム】令和8年8月 災害大国の日本|益田浩(元新潟県副知事・元中国運輸局長)
前回:
はじめに
この1ヶ月の間、7月28日に発生し、最大震度7を記録した熊本地震、史上初めて茨城県に上陸した台風15号、その後の千葉県豪雨と、自然災害が相次いでおり、各種報道で、この猛暑の中、混雑した避難所の被災者や、避難所に行かない・行けないとの理由で、軒先避難や車中泊を続ける被災者の方々の窮状を目にし、亡くなられたり、負傷されたりした方々、自宅や店舗などが損傷を受けた方々の無念・悲嘆を思うと、胸が痛みます。一刻も早い個々の生活の再建を願わずにおられません。
関東圏でも、8月23日午前2時頃、緊急地震速報が鳴り響いて、最大震度5弱の地震が発生、我が家も震度4の地域にもかかわらず、随分と揺れました。
震度7が直撃すると、我が家が壊れるのではと真剣に恐れています。南海トラフ地震や首都直下地震の直撃が懸念されます。ゲリラ豪雨に伴う都市型水害も深刻になってきました。普通の道路が川のようになりますからね。
安全安心に直結する防災・復興復旧の分野にこそ、昨年度決算で累積赤字540億円を計上して、税金の無駄遣いが顕著なクールジャパン機構(株式会社海外需要開拓支援機構が正式名称らしい。)とは異なり、国による公的支援を手厚くすべきでしょう。
それにしても、経済産業省はお金を集めてはふわふわした事業に巨額の税金をつぎ込む癖があり、累々と失敗例を重ねていますが、半導体に対する支援が同じ轍を踏まないか、心配になります。少し脱線しました。
猛暑対策と言っても
私自身、夏バテには至らないものの、猛暑により明らかに食欲が減退しており、1ヶ月で3kgほど体重が落ちました。喜んでいいのやら。これまで頑なに日傘も携帯扇風機も持っていなかったのですが、炎天下の浅草で寄席のチケットを買うための長蛇の列に並んで、命の危険を感じ、とうとう日傘を買いました。
実際に使うと、明らかに体感温度が下がります。これでも耐えられなくなると、携帯扇風機というか、携帯冷風機を買うつもりです。就寝時にはエアコンを付けっ放しにしているため、併用するサーキュレーターも購入しました。少しでも睡眠の質が良くなればいいなと願います。
猛暑の話題では、高校野球の7回制化が議論されていますが、そもそも夏の全国高校野球大会の時期が年間で最も過酷であり、わざわざ暑い甲子園でやる必要が無いのではないか、日本ハムファイターズがエスコンフィールドに移転したあとの札幌ドーム(大和ハウス プレミストドームらしい。)で開催すれば暑さ問題の大半は解決するのでは、と、甲子園に愛着の無い私は思ってしまいます。
球児、審判や観戦者などの健康を守るために何かを変えないといけないとしても、7回制にして、球児の晴れ舞台の時間を2回分奪う選択肢は後回しではないかということです。
今年のお米は
諸物価が高騰していますが、昨年高騰した米価だけは、今後、下落する予測が出ています。JA全農にいがたは8月18日、地域農協へ支払う令和8年産米の仮渡し金(概算金)について、米の在庫が積みあがっていることを理由に、主力の一般コシヒカリ(1等米・60kg当たり)が前年比で約4割下げると発表しました。
米どころ新潟での大幅下落だけに、全国の米価へ影響があり、大きく報道されていました。消費者としては歓迎すべきニュースですが、生産者にとって米価の過度な変動はマイナスでしかありません。
昨年の米不足で今年は米の増産に取り組んだ農家も多いと思われ、その結果が米価安となれば就農意欲が削がれそうです。昨年の米不足の際には米作の基盤が弱ってきていることが話題になりました。さらに拍車がかかることを懸念します。
物価対策には逆風となることを承知で、昨年放出した政府備蓄米の買戻しを進めることになりそうです。
お米の話題をもうひとつ、昨年開催された新潟県庁主催の会合で、新潟県が新たに開発した極早生の品種「なつほなみ」をいただきましたが、今年3月に「なつひめ」と名称変更されたのですね。他県に同名の登録品種があったのか。驚きました。
高温耐性を兼ね備え、猛暑でも安定して生育するとのことで、晩生の新之助とともに、今後の米どころ新潟を支えて欲しいものです。とはいえ、県内のおおよその作付面積だと、コシヒカリが約60%、こしいぶきが約15%、業務用・ブレンド用のゆきん子舞が約4%、新之助が約3%と言われています。圧倒的にコシヒカリのシェアが高いので、当面は、暑さに弱いと言われるコシヒカリが耐えられる夏かどうか、気を揉むことになりますね。
国内外を見ても
現下、ウクライナ戦争と並ぶ世界的懸案であるイラン戦争は全く先行きが見えないままです。6月にアメリカとイランの間で締結された覚書(MOU)は、最終合意に至らず、60日間の期限を迎えました。
アメリカの戦争目的とされるイランによる核開発の抑止は放置され、ホルムズ海峡はイランによる管理権の主張により、開戦前と比べ、不安定化しています。
ホルムズ海峡における航行管理のサービス料を徴収するというイランの主張を受けて、その後撤回されたものの、インドネシアの政府高官がマラッカ海峡に対して同様の主張を標榜するなど、国際海峡における航行の自由が脅かされています。資源を海上輸送に頼っている我が国にとって、憂慮すべき状況です。
アメリカの中間選挙に向けて、外交的な成果を焦るトランプ大統領は、今は北朝鮮に秋波を送っており、イランへの関心が急速に薄れているようにも見えます。
アメリカの兵器不足も仄聞されており、両国の主張が平行線のまま、米国による経済制裁主体でのにらみ合いに移行するのでしょうか。
イラン戦争で目立った得点を上げられず、かえって国内物価の高騰を招いた結果、トランプ大統領の支持率は過去最低レベルまで低下しているため、11月の中間選挙では政権与党の共和党が惨敗する見通しなのかと思いきや、そう簡単な構図では無さそう。対する民主党では左傾化の傾向が顕著であり、経済的な困窮の解消と格差是正を求める急進左派と呼ばれる勢力が伸びていると聞きます。
有権者の投票行動に当たって、共和党か民主党かを選択する局面においては、それぞれのコア支持層はさておき、中道層や無党派層は、急進左派の主張に共感するのかどうか、特に労働者層がどう反応するのか、気になるところです。
日本国内では、既に特別国会が閉会しており、9月中下旬と噂される内閣改造や自民党役員人事、特に総裁選に出馬したライバルの処遇や党幹事長人事が注目されています。
高市総理の支持率が5割程度まで低下しており、最大の懸案は物価対策でしょう。主要閣僚は留任するのかなぁ。片山財務大臣や鈴木農林水産大臣が留任するかどうかも関心事です。
物価高騰の一因でもある円安に対して、先般、15年ぶりに日米協調介入が実施されましたが、食料品に対する消費税減税を強行する様相では日本の財政悪化の懸念が燻り、早々に協調介入の効果が帳消しになっています。
そもそも食料品に対する消費税減税は効果があるのでしょうか。毎月のようにあらゆるものの値段が上がる中で、今後も食料品は値上げされるでしょうし、コロナ禍で実施されたGO TO トラベルの際に問題視された便乗値上げも起こり得ます。
食料品に対する消費税の減収が確実に発生する反面、消費者が減税分のメリットを実感できるかは甚だ疑問です。そもそも見切り発車以前に決着しておくべき減税分の穴埋め財源も未定のままです。
更なる円安、金利上昇に拍車がかかるおそれがどうしても拭えず、9月後半にも開催される見込みの臨時国会での議論の行方に注目しています。
一時期のように、ナフサ不足が喧伝されなくなり、原油の調達に関しては不安定かつコスト増ではあるものの、代替調達が一定の効果を挙げているようですが、中国による輸出規制が続くレアアースについては、日中関係に目に見える改善の動きはなく、輸出規制に関連して日本人社員2名が逮捕されるなど、 より悪化しているように見えます。
今回の輸出規制により、どの程度、日本企業の生産活動に支障が出ているのか、今後どのくらい持ち堪えられるのか、実態が不明です。
もちろん、経済安全保障の難点からは詳細な情報を出す必要はありませんが。日中関係については、政界、経済界の交流も芳しくなく、強いて明るい要素を探せば、8月4日、中国側が同意せず8ヶ月間空席となっていた重慶市の日本総領事館トップに、総領事代行が着任したというニュースくらいでしょうか。
その他の話題
職場がとうとうフリーアドレスになり、日々、閉口しています。毎日、席を代わる者もいますが、私は面倒なので、端の席に居続けています。
それでも、毎朝、個人ロッカー(これも狭いし。)から私物を持ち運びするのは大変です。実際にフリーアドレスが始まると、幹部がどこにいるのか分からず困るなど不評も出てきましたが、そんなことは最初から分かっていただろうと、いまだに不満たらたらです。
この夏の時期は野球が盛り上がる季節でもありますが、私にとって今シーズンのプロ野球は既に終わっており、夜のニュースで結果を知る程度です。
原因は偏に広島カープの体たらくです。弱い、弱すぎる。野球中継を観ていても、点が取れない、終盤で逆転されるなど、ストレスしか感じません。元々、戦力的に劣勢なうえ、ゾンビたばこ騒動の悪影響が少なからず出ているようで、総じて選手に覇気を感じません。昨年ようやく化けたかと思えた中村奨成選手も元に戻り、結果として秋山選手の出場が増えているのが、楽しみくらいかな。
投打に余程の新戦力が加わらない限り、しばらく低迷期が続くのではと暗澹たる気持ちです。
最後に推し活について。今月は広島や新潟に遠征せず、お盆の時期に天王洲・銀河劇場で開催された舞台ハンドラ(HUNDRED LINE -最終防衛学園-)を計5回(本来は6回の予定でしたが、1回中止)、観に行きました。
イチ推しの元STU48・沖侑果さんが出演している演劇です。何故か、トマトを頭にかぶっているので、ビジュアル的にはちょっと、でしたが(笑)、再演や続編が観たい舞台となりました。
出演した男性陣は全く知らないのですが、女性ファンが多く、観客席もゆとりがありました。公演などで汗臭い太った男性が隣に来ることは多々あるので、それと比べると快適な空間でしたよ。


舞台ハンドラ・大鈴木くらら役・沖侑果
STU48は7月に東京で計4回のコンサートを開催しましたが、9月にも追加で東京開催があるようで楽しみです。表参道のNATSLIVE(メンバーが料理する姿を観ながら食事し、運が良ければメンバーお手製の料理を食べることができるイベント)には、メンバーの吉田彩良さんや高雄さやかさんが登場して、現場に行ってきました。
なお、今回はお手製の料理は逃したものの、かつて中村舞さんの手ごねハンバーグをいただいたことがあります!その他、9月下旬に新潟で開催されるNSTまつりには、今年もSTU48がゲスト参加し、6名が参加するようです。
一方、NGT48の方は残念なニュースがありました。8月9日、12枚目のシングルの選抜発表があり、2期生の三村妃乃さんが選抜漏れしました。2018年12月にデビューして以来、AKBグループ歌唱力No.1決定戦などでNGT48の歌姫として活躍してきたにも関わらず、これまで選抜メンバーに選ばれることなく、今回も残念な結果となりました。
選抜メンバーは他のグループの16人より少ない13人で、何故、人数を絞るのかも釈然としません。今回の結果でちょっとNGT48に対する気持ちが下がったかな。
STU48のイチ推しの1期生・兵頭葵さんは長らく選抜入りができず、加入7年目の2024年4月28日に開催された岡山でのコンサートで、アルバム表題曲「愛の重さ」での初選抜が発表されました。
私はその場にいましたが、兵頭さんの名前が呼ばれた際の地響きの様な歓声をよく覚えています。
彼女も涙でなかなか挨拶ができない状態で、こちらも号泣してしまいました。その後はシングル選抜にもたびたび入るようになっています。
今回、三村さんは涙ながらに「引き続き、頑張る」との決意表明をしており、近いうちに喜びの涙を見ることができるよう、切に願っています。今月はここまでとします。