【新潟県内企業・8月の新商品まとめ③】秋冬衣料や暖房機器、燕三条発の新製品が続々
新潟県内の企業から8月、秋冬向けの衣料品や暖房機器、暮らしを便利にする生活用品などが相次いで登場した。
アウトドアの機能性を日常着に取り入れたアパレルから、省エネ性能を高めた石油ファンヒーター、米をおいしく食べるためのキッチン用品、独自機構を採用したゴルフクラブまで、県内企業の技術や発想が光る。にいがた経済新聞が8月に紹介した衣料・生活用品などの新商品をまとめた。
スノーピーク、軽さと耐久性を両立した秋冬衣料

Nylon Double Rip Jacket 画像提供 株式会社スノーピーク
スノーピーク(三条市)は8月21日、2026年秋冬の新たなアパレルシリーズ「Nylon Double Rip(ナイロンダブルリップ)」を全国の直営店とオンラインストアで発売した。
素材にはリサイクルナイロンを100%使用。糸を二重にして格子状に織る「ダブルリップストップ構造」を採用し、軽量性を保ちながら耐久性と防風性を持たせた。
有機フッ素化合物を使わない撥水加工も施し、撥水性や速乾性にも配慮した。程よいしわ感のある風合いで、アウトドアだけでなく日常生活でも使いやすい商品としている。
商品はフード付きジャケットとアノラックジャケットが各税込み2万4,200円、パンツが同1万8,700円、女性用ドレスが同1万9,800円、キャップが同6,050円。ブラック、ダークブラウン、ライトブルーの3色を展開する。
米軍の迷彩柄をモチーフに、反射糸で夜間の視認性向上

「Reflective Night Camo(リフレクティブ・ナイト・カモ)」 プレスリリースより
スノーピークは同日、2026年秋冬の新シリーズ「Reflective Night Camo(リフレクティブ・ナイト・カモ)」のジャケットも発売した。
米軍が砂漠地帯向けに開発した迷彩柄「ナイトデザートカモ」をモチーフに、格子状に織り込んだ生地の格子部分へ反射糸を使用。光を反射することで、夜間の視認性を高めた。
生地には非フッ素の撥水加工を施し、裏面には防風コーティングを採用した。胸部と腰部に収納用ポケットを設け、脇には衣服内を換気するファスナーを備える。
色はグレーとグリーンの2色で、価格は税込み6万3,800円。同シリーズのショルダーバッグも税込み1万9,800円で展開している。
【2026年秋冬の新シリーズ】スノーピーク、米軍仕様モチーフの迷彩柄ジャケット新発売
金木犀とホワイトムスク、大容量の消臭ビーズ

L‘CREST 消臭ビーズ 金木犀 ホワイトムスク 画像提供 株式会社コメリ
コメリ(新潟市南区)は8月18日、プライベートブランド「L’CREST(ルクレスト)」から、金木犀とホワイトムスクの香りを用意した「消臭ビーズ」を発売した。
生活空間で発生するアンモニア、酢酸、トリメチルアミンを対象とした消臭効果をうたい、部屋やトイレ、玄関などでの使用を想定する。消臭機能に加え、季節感のある香りも楽しめる商品とした。
本体は900グラム入りで税込み398円、詰め替え用は810グラム入りで同298円。効果の持続期間は、通常約2~3カ月としている。コメリパワー、コメリハード&グリーン、通販サイト「コメリドットコム」で販売する。
【金木犀とホワイトムスク香る】コメリ、大容量の消臭ビーズ発売
「米しごと」を快適に、パール金属が新シリーズ

パール金属から「米しごと」を快適にする新ブランド「RICE PRUS」シリーズを発売
パール金属(三条市)は8月上旬、米を「とぐ・計る・移す・炊く・盛る・冷ます」という一連の作業を支えるキッチン用品「RICE PLUS(ライスプラス)」シリーズの販売を始めた。
新商品は「米とぎボウル」と「ごはんクーラー」の2品。既存商品を含め、全9アイテムをシリーズとして展開する。
米とぎボウルは、米をといだ後にボウルの底面を押すことで、底から水を排出できる構造を採用した。ボウルを傾けたり、別にザルを用意したりする必要がなく、米が水と一緒に流れ落ちるのを防ぐ。
ごはんクーラーは、炊きたてのご飯を広げて効率よく冷ます専用トレー。余分な熱と水分を飛ばし、弁当箱の中に水滴が生じにくくする。表面には、ご飯粒が付きにくいダブルエンボス加工を施した。
全国のホームセンターやキッチン雑貨専門店、総合スーパーなどで販売する。
【新米の季節に】パール金属が「米しごと」最適化のキッチンツールシリーズ「「RICE PLUS(ライスプラス)」を新発売
コロナ、石油ファンヒーター15機種を発売

WZシリーズ コロナのプレスリリースより
コロナ(三条市)は8月下旬から、石油ファンヒーターの2026年モデル全15機種を全国の家電量販店などで順次発売した。
最上位の「WZシリーズ」には、消費電力を抑えたDCモーターを採用。同社によると、石油ファンヒーターとして業界最低の消費電力を実現したという。
温風を足元まで届ける「足もとあったかルーバー」、人の動きを検知して火力を調整・消火する「省エネセンサー」、省エネ運転を行う「ecoモード」も搭載。3機能の利用により、1シーズンの灯油代と電気代を約1万3,600円節約できるとしている。
全機種に、燃焼時の熱を再利用する方式のバーナーを採用。灯油消費量を抑える機能も備えた。
【業界トップの低消費電力】コロナ、石油ファンヒーターの2026年モデル全15機種を発売
ダイニチ、暖房・加湿器計53機種を投入

ダイニチ工業のプレスリリースより
ダイニチ工業(新潟市南区)は8月27日、家庭用石油ファンヒーター27機種、ハイブリッド式加湿器25機種、加湿セラミックファンヒーター1機種を発売した。
石油ファンヒーターの一部には、室内になじむ淡い色合いの「ナチュラルアイボリー」と「ミストグレー」を新たに採用した。全機種に、設定温度に応じて燃焼を抑える省エネ運転機能を搭載。一部タイプには、人の動きを検知して運転を制御するセンサーも備える。
ハイブリッド式加湿器では、フィルターのほこりをスライド操作で取り除く機能や、汚れた部分を交換できるトレイカバーなどを一部機種に採用し、手入れの負担軽減を図った。
加湿セラミックファンヒーター「EF-H1200H」は、省エネ性や静音性、手入れのしやすさを特徴とする。新潟の工場で生産し、本体は3年保証とした。掲載記事
ゴルフクラブの固定観念を崩す「S:Rシリーズ」

「S:Rシリーズ」 画像提供:遠藤製作所
エポンゴルフ(燕市)は、独自機構を全モデルに採用したゴルフクラブ「S:Rシリーズ」を投入した。
ドライバー、ハイブリッド、アイアンの計12本で構成し、全モデルに新機構「Any-C system」を搭載。従来の金属製ネック構造をなくすことで、シャフトがしなる部分を約1インチ長くした。
同じ長さのクラブと比べてシャフトのしなりを生かしやすく、インパクト時のヘッドスピードを高め、飛距離の向上につなげる仕組みという。
エポンゴルフは、遠藤製作所(燕市)が手掛ける自社ブランド。大手ゴルフブランドのクラブ製造で蓄積してきた金属加工や鍛造の技術を、独自ブランドの商品開発に生かしている。
【社長インタビュー】ゴルフクラブの固定観念崩す エポンが「S:Rシリーズ」投入、世界初機構で「飛ばす」新製品
8月に紹介した衣料・生活用品では、秋冬需要を先取りした商品が目立った。衣料品では保温性や撥水性、夜間の視認性、暖房機器では省エネ性や室内との調和、生活用品では日々の作業負担の軽減が重視されている。
季節の変化や消費者の声を捉えながら、素材、構造、使い勝手に工夫を加える県内企業。身近な暮らしを支える商品にも、新潟のものづくり企業が蓄積してきた技術が生かされている。