【Q3決算】遠藤製作所、医療機器会社の買収が寄与し増収 営業利益9.8%減

遠藤製作所(写真提供:遠藤製作所)
株式会社遠藤製作所(新潟県燕市)は11月5日、2026年12月期第3四半期決算短信(連結)を発表した。
売上高は152億5,900万円(前年同期比11.8%増)、営業利益は8億7,200万円(同9.8%減)、経常利益は10億200万円(同10.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億3,800万円(同16.1%増)で、増収となったものの、営業利益と経常利益は減益となった。
売上高については、新たに連結子会社となったメディベーション株式会社による人工関節などの医療機器の卸販売が寄与した。一方、営業利益は円安基調の継続による仕入額の上昇や物価高の影響などで減益となった。経常利益も前年同期に計上した補助金収入などの反動で減少したが、四半期純利益は投資有価証券売却益などにより増益となった。
ファインプロセス事業の売上高は78億6,800万円(同24.7%増)、営業利益は8億2,700万円(同2.9%増)。新製品の受注や既存製品の生産・出荷が堅調に推移した。円安による材料や製品の仕入額の上昇、生産に必要な資材の価格高騰などの影響があったものの、売上高の増加や生産効率化などにより増益となった。
メタル事業の売上高は73億9,000万円(同0.7%増)、営業利益は5億8,900万円(同17.5%減)。受注数量は前年より若干減少したものの、円安の影響もあり増収となった。一方、値上げを実施したものの、物価上昇が値上げ幅を上回ったことや品種構成の変化などにより減益となった。
同社は7月13日、医療機器の企画・設計や卸売りを手がけるメディベーションの全株式を8億円で取得し、完全子会社化した。メディベーションは整形外科用インプラントの販売を展開しており、遠藤製作所は双方の経営資源や強みを生かし、医療機器分野の事業基盤強化と事業拡大を目指す。
2026年12月期通期の連結業績予想は、売上高210億円(前期比15.1%増)、営業利益11億5,000万円(同12.0%増)、経常利益12億5,000万円(同8.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益10億円(同66.4%増)を見込む。2月13日に公表した業績予想から変更はない。