新潟県燕市の教育長が8月定例会の発言について謝罪し辞任を表明


定例会での発言と議事録にズレがあり謝罪

新潟県燕市の遠藤浩教育長

新潟県燕市の遠藤浩教育長は2日、会見を開き、8月定例教育委員会における「コロナ禍を解消する方法は、どこかで戦争が起こること」などと発言し、後日学校へ配布された議事録では戦争を容認すると取れる内容になっていたことについて謝罪、辞任の意を示した。会見にて遠藤氏は「決して戦争が起きて欲しくないと願っての表現」とし、誤解を与える表現であったと話した。

遠藤教育長は8月21日の定例会での教育長報告にて、新型コロナウイルスの子供たちへの影響と、8月の終戦の日についてを関連づけて話し、その中で「今のコロナ禍を短時間で解消する方法は、どこかで戦争が起こることではないだろうか」や「紛争とか戦争が始まれば武器という商品で経済は回復するだろう」などという旨の発言をし、27日に燕市の各学校へメール配布された議事録では戦争を容認しているように読み取れる内容となっていた。

前述の内容は「ほかに何か良い策があるのだろうか。愚かな人間であり続ける限り、注目の矛先を変えることでしか事態を乗り越えられないのかもしれない」と続き、定例会での口頭では「こんな(戦争を起こす)愚かな人間ばかりでないことを願う」と付け加えており、戦争を助長したり、容認する意図はなく、当時の定例会では問題視されることもなかったという。

新潟県燕市の遠藤浩教育長

会見にて遠藤教育長は、「多くの行事が中止となり、短い夏休みが終わる子供たちに対してと、8月という終戦が意識される時期であることを絡めて話をした。人間は、閉塞感を何か別のものに置き換えて矛先を変えることがよくあるように思え、決してそのようなことが起きて欲しくないと願っての表現であった」と話した。また、各学校へ配布された議事録では戦争の容認を意図していないという発言が反映されず、遠藤教育長もチェックを通してしまったことについても説明し、今後は議事録のチェック体制の甘さや、真意が伝わりづらい書き方に対して修正が必要であることにも言及した。

 

遠藤教育長は9月議会をもって辞任

遠藤教育長は、「真意が別なところ似合ったにせよ、不適切な表現であったことには変わりない」とし、2日の午前中に燕市の鈴木力市長へ、関係各所への謝罪や燕市の9月議会の終了を目処に教育長の職を辞したいと口頭で伝えたという。

これに対し鈴木市長は会見後に、「任期途中ではありますが、このたび教育長が定例教育委員会で配布した文書の内容が教育行政のトップとして著しく適切性にかけるものだと認識せざるをえず、事の重大性に鑑みれば、辞任はやむなしと考えます。つきましては、9月議会最終日(9月24日)をもって辞任することを承認することといたします」とコメントを発表した。

 

【関連リンク】
燕市市のホームページ 「不適切な表現に関して(お詫び)」



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