負債総額約2億3,000万円、食品スーパー経営などの高橋青果(新潟県新発田市)が破産開始決定

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、食品スーパー経営などの高橋青果株式会社(新潟県新発田市、設立1970年、資本金4,500万円、松本里美社長、従業員)は5日付で貼紙を出して事業を停止し、10日に新潟地裁新発田支部より破産開始決定を受けた。申請代理人は齋藤貴介弁護士(弁護士法人北辰法律事務所県央事務所、新潟県燕市)、破産管財人には五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は約2億3,000万円で、うち金融債務は約1億8,000万円。

1970年12月に設立された事業体で、1999年頃に別会社で経営していたスーパーの経営を引き継ぎ、一時は3店舗を展開していた模様。2011年頃1店舗を閉鎖し、近年はスーパー「マルゲン大栄町店」及び「マルゲン紫雲寺店」の経営を主体に、老人福祉施設などへの野菜やその他食品の配送サービスも手掛けていた。

しかし、大手スーパーやドラッグストアの出店攻勢などで競争は激化し、2022年8月期における売上高は約3億6,500万円を確保したものの、経常損益で約2,000万円の赤字を計上し、財務内容は債務超過の状態にあった。また、昨今の仕入価格上昇や電気代の高騰などで営業環境は厳しさを増し、資金繰りの悪化から店舗設備の入れ替え資金等も捻出できない状況にあっ
た。

さらに、人手不足により店舗運営にも支障をきたしていたもので、先行きにおいても好転材料は乏しく、今回の事態に至った。

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